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橋。
今までがヴァイオレットと少佐の繋がり、
漠然とした「あいしているを知りたい」という抽象度の高い話でしたが、
今回は人との交わりを予感させるところから始まって、
前2話とは違った新鮮なものが見れるかなという期待感があったかな。
ファーストショットから街の風景まで伏線っぽい絵面なのも面白いところ。
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教室でしゃべってる生徒に遅れてくる生徒。
ヴァイオレットとどんな関わり方をするのか予感させる一方で、
ルクリアが以外の生徒とのやり取りはなく。
そして遅刻してきたルクリアが一番ダメそうという印象を作り、
ヴァイオレットの優秀さを描いてますが、
後半にはそれが全て逆転して、ルクリエが成績トップになっている意外性。
こういう回は京アニじゃあまり見かけない本のように思えて新鮮な話数でした。
帽子被ってるルクリア可愛い。
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本校を卒業した証は一流の証明。
だから最後に違和感がありつつも一流とは何か、ということを夢想する。
脚本的にも凝った話数だし、演出も決して外しているとは思えない。
しかし最後にはどうしても違和感を覚えますよね。
そのルクリエからの伝聞のような手紙でよいのか、と。
ただ当人と伝えたい相手との距離感を一気に近づけたヴァイオレットは、
2人が伝えたかった、欲しかった言葉を受け取れたわけで、
そんな絶大なことをヴァイオレットはルクリエの言葉から読み取ったわけで。
長文になっても伝わらないかもしれないし、
他のことを書いていたら伝わらなかったかもしれない。
そしてルクリエだけでなく、兄をも癒す言葉だったっていうのがまた重要で。
軍人だったヴァイオレットだからこそ兄に最も伝えたいこと、
そして兄にとっても欲しかった言葉を贈ることができた、
とも私たちは読めるわけで。
差出人だけでなく送り先がどう受け取るかも加味するのが一流。
そんな話だったのかもな、と思えるかな、と。
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OP。石立さんと高瀬さんの2人原画で演出は石立さん。
炎の中に立つヴァイオレットとか、こういう赤いイメージを使いたいのかなとか、
境界の彼方のOPを思い出すと思っちゃうかな。
あの作品も石立さんがOPほとんどやられていて、
OPに特別な思い入れがあるんでしょうかね。
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歌詞と合わせてヴァイオレットを見せるカットなんかも、
タイの穴の部分がちゃんと先まで見せてたり、
光に反射する手のハイライトだったりと処理が細かい。
大きな動きのある内容ではないですが手が込んでいてグッときますね。
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本編。
授業風景の中の一幕。
ルクリアがスカートを押さえ芝居なんかは最早京アニ定番の芝居付けですが、
スカートをどのように2人が座るときに扱うかという対比で見せてるのが気になったかな。
しかもルクリアはこのスカート押さえをやるカットが後半にもあり、
また別の角度でも見せられるカットがある。
それだけ座る芝居が多いということなんでしょうが、ちょっと気になるポイントですよね。
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社長です。
カット割りで笑いを誘ってくるのも楽しかったな。
身内とか親族とかっていうところで雇用関係が出てくる意外さと、
それをサッと割っていく切れのあるカット割りで思わず吹き出してしまう。
後半にも同じようなところがありますが、
今回は前半と後半を意図的にリンクさせて見せる部分も多くて楽しかったな。
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手紙とは呼べまないものを音読させる厳しさ。
手紙とは呼べないものを必ず渡さなければならない厳しさ。
ヴァイオレットがその他の部門で優秀であることを見せれてからなので、
余計に欠点への指摘が大きな穴に目立ちますね。
引きの絵で注目を浴びる絵も繰り返し見せていて、
ヴァイオレットの異常性と教師の指導を周囲に伝搬してるカット、
という風な使い方をされていたかな。
あと手紙とは呼べませんのカット、
教師の声の芝居に対して作画がちょっとついていけてない印象だったかな。
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扉を開ける。
ルクリエが扉を開けるシーンはヴァイオレットにとっての転機になっている印象。
建物の中に差し込む光が印象的なカットでしたね。
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石立作品における階段とは、みたいに思えたシーン。
境界の彼方でも敵に攻め入った時にエスカレーター上でのバトルがあって印象に残っていて。
非常に気になるポイントだったかな。
境界の彼方 4話 を語る
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真上を見上げるように。
ちょっと異次元的に映る塔内の絵が新鮮で印象的ですよね。
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そんな場所を抜けて外に出たときの美しさ。
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回想。
たくさんの仲間の墓を前にして、
ヴァイオレットにライデンの美しい景色を見て欲しいと言った少佐の意図。
その言葉を反芻するようなヴァイオレットの絵。
感情が分からないヴァイオレットにそれはどのような形で残っているのか。
こういう内に残ったものに思いを馳せる話をやる北之原演出回、大好きですね。
氷菓 18話 を語る
響け!ユーフォニアム2 第八回 を語る
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ありがと。
他のカットでは見られたなかったハイライトを瞑った目に加えてる。
涙の演出としてちょっと新鮮に感じたな。
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扉を開けても差し込まない光。
ルクリエの扉を開ける役、というのは本人の現状との対比でもあるのかな。
俯瞰でのショットが多いのがこの回のポイントでもありますし、
上でも書きましたがスカートを触って座る芝居をこの角度で入れて見せている。
ロングショットで見せる北之原回が多いですが今回はその亜種的な印象を受けるかな。
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1話の対比なのかな。カメラ位置も逆。
ヴァイオレットの実直な真っすぐなまなざしを強調していた分、
表情を見せないのがヴァイオレットの学んだこと、
自動人形に必要なことができていないことに落ち込む姿が印象的に映ります。
しかし自動人形として大切なことが欠けている、
という自覚が前に進む材料でもあるので、
そういう変化を感じられるのが良いかなと。
いつもアップでは揺らめくエメラルドが揺らめかないのがちょっと気がかり。
少佐としても厳しい目でヴァイオレットを捉えているのかな、など。
まあどうでもいい話。
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ルクリエ、扉を開け、タイプライターを棚から取り出す。
またロングの絵だったり。
タイプライターを持ってる辺りは、棚の中に入ってるものを美術で、
持っているものはセルで、という分け方をして、
棚の中にある動かないものと動くものを差別化して描いてるのが面白いアイディアかなと。
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ここもまた俯瞰で。
少佐、で言葉を止めるバイオレットから鐘のなる音、ルクリエのひきつった表情と、
ちょっとギャグ的なところがまた楽しいシーン。
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実はね、私の両親、死んじゃったの。
ここから印象的な絵がバンバン出てくるのが印象的。
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スカートの裾の部分の穴が開いて抜けてる部分ちゃんと処理してる辺りも細かい。
足エロいっていうのもあってちょっとした1アクションが印象的。
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涙の透明感が印象的ですね。
ちょっと輝きが強いのが特に。
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お兄ちゃんお酒で足がうまく動かない。
パターン化しつつある芝居の中では新鮮な描写ですね。
こういった生っぽさを見せるアイディアに惹かれる感じ。
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ルクリアのスカートを掴む仕草と対比するように握られる拳。
座り方の対比からこれを関連してみせるか、と思わされるのと、
ヴァイオレットの決意を印象付ける日の日の落ち方に目を引かれますね。
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回想。
ヴァイオレットのときより差し込む光が強いのが印象的ですね。
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ルクリアからの手紙。
直前の回想、ルクリアの帽子に手を伸ばす姿から、
塔の上に、空に手を伸ばすのが印象的で。
そんな過去に手を伸ばす姿から、妹からの手紙へ、
という流れはこの短い間に兄の心情を描いていて良かったなと。
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扉を開けるルクリア。
重そうに開ける辺りなんかは新鮮ですよね。
1話で初めて仕事を依頼してきたお兄さんとの対比でもあるのかな。
あの時は仕事はできなかったけど、今回はできた、という。
足を見せてくれなかったのはちょっと残念だったかも。
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兄への手紙。
先生が持つ手紙を色々な角度から見せるけど、
それだけ解釈の余地があるように扱ってるのかなとも思える。
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卒業の証。
半ば願いを込めての卒業という雰囲気ですが、
それだけのことをヴァイオレットがした、
というのが重要なのかもな、と。
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本当にありがとう、
で目を開けて言うところなんかはちょっと対比として意識してるのかな。
俯瞰の絵っていうのもありますが、
目を透かしたヴァイオレットの表情やキャラクターもちょっと色気のある感じで気になったかな。
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兄との和解を手を繋ぐところで意識させてくれるのがいいかなと。
屋上へ出て再び兄妹そろって、生きて同じ景色を見る。
ヴァイオレットには叶わない姿であるっていうのがミソであると思うんですが、
その辺は今後のヴァイオレットの描写に期待という感じでしょうか。
果たして少佐は生きているのか。
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ED。
こちらは藤田春香さん。
まさか藤田さんもこういう絵を入れてくるとは思わなかったので驚き。
境界の彼方のEDっぽいので監督の要望が強かったのかなとか邪推。
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木々の中のヴァイオレットっていうのは1話で目を覚ます辺りを彷彿とさせられますね。
こういう緑に囲まれた絵なんかは京アニの中でも結構好きな絵なんで、
ちょっとホッとさせられるかな。
脚本:浦畑達彦
絵コンテ・演出:北之原孝將
作画監督:明見裕子
まさか脚本が浦畑さんとは。ホライゾンやって欲しい。
今回は涙の処理とか印象的でしたが、
作監の明見さんほか撮影監督さんに寄るところも大きいのかな。
色々と気になる話数でした。
OP、EDが付き、ルクリアがヴァイオレットの扉を開けた感があるので、
いよいよ序章が終わったのかなという感じが。
次回以降どう触れていくのか、楽しみです。
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