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鉄道シリーズ その104。今回は伊豆箱根鉄道大雄山線に乗ってみる。JR小田原駅を始発駅にしている私鉄は小田急を除き2社ある。1社が小田急系の箱根登山鉄道ともう1社が今回乗る伊豆箱根鉄道である。名前が似てはいるが、箱根登山鉄道が箱根の山を登り、強羅まで結んでいるのに対して、伊豆箱根鉄道の方は伊豆には路線を持つが、正確には箱根には鉄道路線を持たない。但し、バス路線は箱根方面に多くあり、看板に偽りありとまではいえないが。
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伊豆箱根鉄道大雄山線の沿革であるが、大雄山鉄道という会社が1925年10月に仮小田原~大雄山で開業。当時はまだ国鉄小田原駅までは乗り入れておらず、今の小田原駅に乗り入れたのは1935年のことである。また、1933年8月に箱根土地(現、プリンスホテル)の傘下に入り、それ以来西武グループ。営業距離は小田原市から南足柄市に向けて僅か9.6kmでその中に12駅もあり、走ると止まるという感じ、特に小田原~緑町間は0.4kmしかない。
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全て電化されており、電車は5000系の3両編成の車両を使用。面白いのは全部で7編成あるが、全て同じ車両でしかも短い18m車体である。
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小田原駅を出ると右に向かい、緑町駅を超えてJR東海道線と立体交差、左手と正面に山を見ながら住宅と畑の中を走る。五百羅漢駅の先で小田急小田原線の下をくぐり、大雄山駅に向かうが、全て単線のため、交換を途中駅で行いながら進む。
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1時間に5本がダイヤの限界のため、12分間隔で運行、終点は大雄山と『山』がついているが、ほぼ平担な土地を行くため、駅間が短い割にはスピードを出す。乗車時間は20分程度で終点に到着する風景の変化の少ない鉄道である。
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終点の大雄山駅からは道了尊最乗寺までバスが運行されている。最乗寺は1394年に了庵慧明禅師が開山した曹洞宗の名刹で永平寺・総持寺(鶴見)などの総本山に次ぐ寺格を有する。
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大雄山駅は駅前には金太郎像、動物などもいる銅像などがある。また、この駅は日本の駅100選にも選ばれている。駅に車庫が隣接しており、コデ165が留置線に止められていた。
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(この車両は1928年鉄道省で作られ、その後相模鉄道を経て1976年に伊豆箱根鉄道に譲渡。その後、コデ66が廃車になったため、後継の工事車両となったもの。)
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大雄山からの帰りは保育園児と同じ車両になる。子供達の歓声を聞きながらも眠くなってしまうほどのんびりとした路線で駿豆線に比べ、あまり著名な観光地もないため、あくまで地元住民の足として活躍するローカル線だが、こういう線も中々趣きがある。
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