『鉄道シリーズ その105』今回は1日乗車券で回る都電荒川線についてのレポート。都電荒川線は早稲田~三ノ輪橋12.2kmを結んでいるが、実は以前の系統番号の時代は32系統が早稲田~大塚駅前~王子駅前~荒川車庫前、27系統が三ノ輪橋~町屋駅前~荒川車庫前~王子駅前~赤羽駅前であり、その2つを繋げたのが現在の都電荒川線である。今回はこの内、旧32系統の部分、早稲田~荒川車庫前7.6kmを乗車した。
都電荒川線は日中6分間隔で運行されているため、写真を撮りに降りてもすぐ次の電車がやってくる。しかも、1日乗車券が400円に対して、1回の乗車に170円掛かるため、3回乗れば元が取れる計算になる。なお、購入方法は王子駅前の定期券売り場と車内(当日券のみ)でも購入できる。
今日のスタートは早稲田から。今は新目白通りの真ん中に停留所があるが、かつては新目白通りは未完成で何もない(地下鉄の駅からはかなり離れている)ところにあった。今は屋根もあり、待っていても雨に濡れることもない。電車を待っていたのが、待つ人は10人程度で折り返しすぐ発車する。
次の面影橋にはすぐに到着、面影橋とはロマンチックな名前だが、神田川に掛かる変哲もない鉄橋である。ここでは新たに2人が乗って、少し行くと明治通とのT字路で信号待ち。
明治通は手前を左折して、しばらく明治通と平行に走る。すぐに学習院下の電停だが、ネーミングが中々面白い。普通なら『学習院前』『学習院入口』などと名付けそうなものだが、学習院に行くには坂を上らないといけないとすぐわかる表記である。
実は、学習院下の先には上を目白通りが通る千登世橋の下をくぐり、次の鬼子母神前までは坂を上って行くが千登世橋までは直線で写真を撮りやすい場所である。そのため、一旦降りて写真を撮ることにする。ただ、あと少しで紫陽花も咲くのだが、まだ蕾の状態で残念ながら絵にならない。
都電には、一つ先の鬼子母神前から乗車、次の都電雑司が谷の停留所は雑司が谷墓地の入口にある。実は高校生の頃に友人の下宿がそばにあり、よく遊びに行った。静かでいいところだったが、夏は蚊が兎に角多かった。
東池袋4丁目、向原と止まり、少しずつ乗客が増えて、坂をゆっくり下り、左手にカーブをきると大塚駅前に到着。大塚駅前周辺では軌道の周りにバラを植えて乗客らの目を楽しませているが、現在、ちょうど見頃で『大塚バラ祭り』が開催中。もちろん写真を撮りに下りるが、都電とバラは中々様になる。(以下次回に続く)