hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

日本新聞博物館

2015-05-26 05:00:49 | 日記

横浜情報文化センターに行った際に日本新聞博物館が中にあることを知る。新聞には広告で飯を食っているという職業柄日頃よりお世話になっていることもあり、510円の入場料金を払って見ることにした。


入口は2階にあり、今は企画展で一枚漫画でクールジャパンを描き下ろした展覧会をやっている。あまり、時間もないので足早に見るが、中々面白い。また、久里洋二氏のように懐かしい先生もいて今も元気なんだと喜んだりして。

続いて3階に上がり、常設展示を見るが、その中身は凄い。江戸時代から明治にかけてのかわら版が新聞に変わっていく様子や徳川幕府が海外の新聞を訳して新聞を作っていたことなど当時の貴重な資料もあり、興味深い。

さらに日露戦争で国民に情報を伝えようと新聞各紙が競争した様子、輪転機導入で発行部数が増加、そのころ新聞広告も始まったことなど歴史と新聞という観点から詳しく学べる。



そして関東大震災、太平洋戦争などで言論統制と反発、さらに1937年に1208社あった新聞社が1942年には55社まで統合され、完全に報道統制が敷かれたこと、そして占領下で自由も増えたが、一方では左翼への統制がGHQが行なったことなどもジャーナリストらしく統制への反発ははっきり残されている。

現代に近づくとテレビやインターネットなど色々なメディアが出てくる中で新聞がどのように模索しているのかなども最後に展示されていた。


また、二ニ六事件やスポーツ新聞事始め、沖縄返還、東京オリンピックなどの号外記事も多数あり、そのら中身や当時の扱いなども面白かった。


今回は5階の現代ゾーンは時間がなく行けなかったが、次回は是非ゆっくり訪れたい。最後に日本人でピューリッツァ賞を取った作品が3つ並んでいたが、浅沼稲次郎刺殺などその迫力には驚かされた。横浜には名所は多いが、時間があるときは是非一度行かれることをお勧めしたい。