hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

大雄山最乗寺

2015-05-09 05:00:00 | 日記
『古刹をめぐる』その31。今回は大雄山最乗寺を参拝した。場所は小田原から伊豆箱根鉄道大雄山線終点の大雄山駅で下車、バスで10分ほど行ったバス終点から山道を15分くらい登ったところにある。


禅宗の一派曹洞宗の寺格のい寺院で福井の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐと称されている。バス停で降りると左に参道、右に車道と分かれるが、しばらく歩くと三門が見えてくる。周囲は何百年と続く杉林でその高さには圧倒される。15分くらい歩き、左に明神ヶ岳の登山道が出てくるあたりを右に折れると碧落門、それをくぐると境内に入る。



大雄山最乗寺は了庵慧明禅師が1394年に開創した禅寺で、修験道では有名な寺院である。守護の道了大薩埵は修験道の満位の尊者として著名であり、三井寺、金峰山、大峰山などで修行後この寺の開創に尽力し、数々の伝説を残したと伝えられている。


本堂が目の前に出てくるが、その裏には滝が流れ、中には本尊の釈迦牟尼仏が祀られている。さらに開山堂、鐘楼などを見たあと少し登ると多宝塔が見え、その後ろには洗心の滝が流れ落ちており、修験場らしくなってくる。結界門の左右には大きな天狗が守りに目を光らしておりなかなかの迫力である。


さらに階段を登っていくと御真殿、この周りには天狗のうちわや大きな下駄が並んでいる。世界一の大下駄を謳っているが、下駄は日本くらいしかないのではと思ってしまう。御真殿の中では護摩が焚かれ、祈祷が行われている。


そしてその奥が奥の院、下から階段を2つ(各50段程度)上がると右にさらなる階段が出現。300段くらいあるらしく子供が数えながら登っている。小生もこれは修行だと登ったが、なかなか厳しかった。


ただ、その大自然に抱かれたこの寺院の階段を心を無にして上れただけでも修験道の厳しさの一部を垣間見た気がした。まあ、この寺に来る前にビール工場の試飲は控えたほうが良かったのではないかとあとで反省しきりではあったが。