hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

大内宿

2015-09-15 05:00:18 | 旅行

福島県の中で注目度が高くなった観光スポットと言えば大内宿であろう。1985年には年間観光客が2万人であったが、91年に野岩鉄道開通で50万人となり、その後の環境整備などもあり、現在は100万人を超え、ピークには渋滞を招くほどである。

大内宿は会津若松と日光を結ぶ会津西街道の会津若松から3つ目の宿場町で、今も江戸時代の街並みや建造物がタイムスリップしたかのように残されている。また、1981年に重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。宿場町で同様の指定を受けているのは奈良井宿(長野県塩尻市)、海野宿(長野県東御市)、妻籠宿(長野県南木曽町)、関宿(三重県亀山市)、佐々並市(山口県萩市)などがある。


小生は今回初めて訪問したのだが、8月下旬に家を5時半に出て白河ICから甲子高原経由で50km、ゆっくり走って午前9時に到着。まだ、駐車場もガラガラの状態で早速宿場町に入る。するとまだ店がやっていないからか、殆ど人がおらずよい写真が撮ることができた。

茅葺屋根の広重の浮世絵に出ているような街並みがそのまま残されている。江戸時代と違うのは水路がかつては中央を通っていたのを両側に変えたことくらいらしい。もちろん、かつては電信柱も電線も舗装道路もあったが、それらを地中に埋設するなど、昔同様の姿に変えるという努力の賜物がこの風景である。


街を歩くと植えられているえんどう豆の赤い花やひまわり、ススキ、ムクゲなどが風情を盛り上げ、猫も幸せそうにマタタビに酔っていた。

街並みの1番奥まで行き、階段を上ると神社があり、そこからは街並みが一望できる。そしてここから見た風景がいつもガイドブックに載っているものであった。

ゆっくり散策、街並み展示館も見学するが、中では囲炉裏に鉄瓶が掛けられていて煙でむせる始末。それにしても昔ながらの道具をよく集めたなと感心。当時は2階は蚕棚として使われていたようだ。


朝ごはんを十分食べていなかったので開いていた『こめや』という蕎麦屋で蕎麦を頂く。中も昔ながらの造りで冬景色の絵も飾られていた。注文は有名な『ねぎそば』(1100円)にするかを悩んだが、この店の名物の『おろし揚げ餅そば』(950円)とコスパを比較しておろし揚げ餅そばとざるそば(850円)を注文。


その後、隣のカップルが先に注文したねぎそばが出てきたが、かけそばにねぎが一本まるまる入っているだけで、まずは、食べにくい、また、ねぎが辛いと言って半分食べて帰って行ったのでやはりおろし揚げ餅そばの選択は間違っていなかったかなと感じる。

実際に登場したおろし揚げ餅そばは揚げた餅が香ばしく、大根おろしとよくマッチして大変美味かった。ざるそばはコシがあり、もし2人で行くなら両方を頼むとより楽しめる。

そば処 こめや 0241682926

それにしても大内宿はよく江戸時代の宿場町がきっちりと保存出来ている街で、日本の原風景を見ているようで長くいても全く飽きない。ただ、やはり大混雑ではなく、朝早くひと気が少ないほうがより良い街並みが観れると思う。