hokutoのきまぐれ散歩

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勝負の綾~9月6日阪神中日戦

2015-09-08 05:00:39 | 日記

『勝負の綾』という言葉をご存知だろうか。辞書を引くと『勝負を決する微妙な作戦や駆け引き』と出てくる。プロ野球の試合を見ていても何回も勝負の綾が出てくる試合もあれば、1回しかない、1回もない試合もある。
9月6日の中日阪神戦は7回の攻防に勝負の綾があった。先発は阪神・岩崎、中日・若松の投げ合いで1回の1死満塁をゴメス三振・今成内野ゴロで潰した以外は両軍チャンスはあまりなかった。
迎えた7回表、阪神は先頭の今成がクリーンヒット、7番伊藤だが、ベンチはあまり考えた様子もなく犠牲バントで1死2塁のチャンス。しかし、ここで8番藤井に期待するのはそもそも無理があった。というのは前打席で変化球を気にし過ぎて簡単に三球三振していたのだ。やはりこの打席も前の打席を引きづり初球変化球をショートゴロ、ランナーは3塁にも進められない。ここで9番岩崎は簡単に打ち取られる。
解説者も話していたが、打撃を期待する伊藤に簡単にバントさせるなら、9番は代打。藤井に代打もありうる。そうしないなら伊藤に打たせるはずでは、小生もそう思う。しかし、和田監督は好投の岩崎に賭けるのかなあ、とも感じた。

しかし、チャンスの後にはピンチありで、7回裏は岩崎が先頭のルナに死球、平田に2塁打を打たれ、無死2.3塁。しかし、中日の和田には0ー3からフルカウントに持ち込み、絶妙な投球で3塁ゴロで1死を取る。続くエルナンデスは勝負避け気味に四球。1死満塁となった。
ここが勝負の綾となる。次の打者は右打者の赤坂、当日は2打席三振であまり岩崎には相性が良くない、しかも、中日には右の代打がいない。一方、右投手が出てくれば代打は森野や藤井がいる。

ここで阪神ベンチは岩崎を諦めて右の安藤を送るが、やはり中日は左の森野が代打で出てくる。そして、安藤は四球を気にして初球の落ちないフォークをライト前にヒット、先取点を取られる。
さらに、続く9番の若松にはまた左の藤井、これもセンター前に2ー3から打たれ、2対0。これでほぼ試合は決まってしまった。
6回までは好投していた岩崎に賭けるのならば赤坂との勝負をさせても良かったのではないか。逆に諦めるのならば攻撃の際に代打を送る選択肢もあったのではないのか。とりあえず、7回は岩崎で行ってみてと何にも考えないベンチ、翌日は試合がないので頭から継投もありうるのだ。

何れにしても中途半端な采配で落とした星は大きい。1敗は1敗だが、金曜日は上位3チームが勝利、土曜日は阪神のみ勝利でヤクルトと巨人が負けて、せっかく引き離すチャンスである勝負の日曜日だっただけに残念な采配になってしまった。

こんな感じで毎年やっていては中々簡単には優勝はできない。腹をくくる時はくくる、スパッと諦める時は諦める、何れにしても手なりで勝てるほどペナントレースは甘くない。