日本橋町巡りシリーズ その19。私事であるが事務所の移転で住み慣れた、と言っても僅か2年だが、『日本橋人形町』から『日本橋小舟町』に移ることになった。
だからという訳ではないが、日本橋人形町、但し、人形町は話題も多いため各丁目ごとということで、今回は日本橋人形町2丁目を取り上げることにしたい。
現在の日本橋人形町2丁目は旧人形町1.2丁目の一部、日本橋浪花町、蛎殻町1.4丁目の一部が合わさり成立した。因みに人形町の中で観光客に最も人気のある『甘酒横丁』も2丁目にある。
人形町交差点周辺から歩き出すが、この辺りにはとにかく古い飲食店や床屋、電気屋等が立ち並ぶ。戦争で焼けていないようで関東大震災以降流行った看板建築、特に防火用の銅板を貼った家屋が残っている。これらは銅板に緑青が出て、いい雰囲気を醸し出している。
路地を曲がり、甘酒横丁に行くと有名なお店が軒を連ねており、孤独のグルメで紹介されたお茶の森乃園や鯛焼きで有名な柳屋、豆腐の双葉、いなり寿司の志の多寿司、鶏肉の大金など。
また、居酒屋や飲食店もランチが有名だった山葵(今はやっていない)、焼き鳥の久助、そばの東嶋屋、酒の店笹新など枚挙に暇がない。横丁を奥に行くと浜町の緑道公園に出て、まっすぐ行くと明治座の前に出る。
今回は緑道公園を右折して、新大橋通りに出るが、この辺りには東京海苔会館を始め、海苔や佃煮の店が軒を連ね、海からの近さを感じさせる。
さらに水天宮の交差点を右折すると老舗が並ぶ。そういえば建築中の水天宮もだいぶできてきた。
建替え中のぜいたくせんべいで有名な重盛永信堂、福神漬の酒悦、人形焼きの本舗板倉屋、牛肉の日山、京都の漬物の老舗近為、一本はいると人形町今半も惣菜販売と料理屋が並ぶ。
こうして歩くうちにもうスタートの人形町の交差点に戻ってくる。人形町通りは夏の陶器市、秋の人形市、冬の歳の市ではずらり露店が並び、夜まで大変な賑わいとなる。
全てを紹介することはとても無理だが、また、ひとつずつ人形町グルメで紹介していきたい。