7月初め「タイムの裏切り」と題してCIA覆面調査官の名前をホワイトハウス高官が漏洩した事件について書いたが、ここに来て新たな動きが見えてきた。情報源にインタビューし大陪審員での証言を拒んで法廷侮辱罪で刑務所送りされたNYタイムスのミラー記者は、情報源(チェイニー副大統領補佐官)の許可を得たとして証言に応じた。これに続いて大統領側近中の側近カール・ローブ氏が4度目の召喚を受け証言することになった。今回は免責証言ではないという。
担当のフィッツジェラルド検察官の任期が今月28日に切れることもあって、近々何らかの判断が下されるというのが大方の見方である。私は当初、覆面調査官の名前の暴露記事を書いたノバク氏の罪は重いと思ったが免責証言し罪を逃れ、記事を書かなかったミラー記者が取材源秘匿の原則を守り刑務所に入った。この意味するところは、巨悪をしとめるためには多少の不公平はやむを得ないという検察官の姿勢を私は感じる。
フィッツジェラルド氏はこれまで証言内容が外に漏れないよう徹底し憶測が広まるのを防いできた。これは捜査の対象がブッシュ政権の高官であるので当然かもしれないが、私には検察官がこの機会を最大限利用して名前を歴史に残すためいかにも米国風の舞台造りをやっていると感じる。これは別に捻じ曲がった判断を下すということではない。寧ろ適切な判断を出すのは当然だが、出来るだけ劇的な形になるよう巧妙に演出しているように見える。
これを前提にして又もや独断と偏見の基づく予測をすると、政権におもねた判断は出てこないと私は思う。カール・ローブ氏は非常に危険な状態にあるという感じを受ける。粗末なハリケーン対応で低下した支持率の回復という大事な時期なのに、このところローブ氏のビジビリティが減ったという報道もある。何かを予感して政権との距離をとり始めたのだろうか。もしそういうことになるとブッシュ政権には痛烈な打撃となり、二期目政権のレーム・ダック化が進むのは避けられないだろう。
今まで私の直感はかなり当たったと思うがそれ程根拠があったわけではなくこれは占い程度の読み物と断っておきたい。ところで以前のタイトル「タイムの裏切り」はその後の進展を見ると本筋から外れていることが明確になったので今回変更した。初めは報道のニュース取材源秘匿への挑戦と位置付けたのだがブッシュ政権スキャンダルの要素が強くなった。■
担当のフィッツジェラルド検察官の任期が今月28日に切れることもあって、近々何らかの判断が下されるというのが大方の見方である。私は当初、覆面調査官の名前の暴露記事を書いたノバク氏の罪は重いと思ったが免責証言し罪を逃れ、記事を書かなかったミラー記者が取材源秘匿の原則を守り刑務所に入った。この意味するところは、巨悪をしとめるためには多少の不公平はやむを得ないという検察官の姿勢を私は感じる。
フィッツジェラルド氏はこれまで証言内容が外に漏れないよう徹底し憶測が広まるのを防いできた。これは捜査の対象がブッシュ政権の高官であるので当然かもしれないが、私には検察官がこの機会を最大限利用して名前を歴史に残すためいかにも米国風の舞台造りをやっていると感じる。これは別に捻じ曲がった判断を下すということではない。寧ろ適切な判断を出すのは当然だが、出来るだけ劇的な形になるよう巧妙に演出しているように見える。
これを前提にして又もや独断と偏見の基づく予測をすると、政権におもねた判断は出てこないと私は思う。カール・ローブ氏は非常に危険な状態にあるという感じを受ける。粗末なハリケーン対応で低下した支持率の回復という大事な時期なのに、このところローブ氏のビジビリティが減ったという報道もある。何かを予感して政権との距離をとり始めたのだろうか。もしそういうことになるとブッシュ政権には痛烈な打撃となり、二期目政権のレーム・ダック化が進むのは避けられないだろう。
今まで私の直感はかなり当たったと思うがそれ程根拠があったわけではなくこれは占い程度の読み物と断っておきたい。ところで以前のタイトル「タイムの裏切り」はその後の進展を見ると本筋から外れていることが明確になったので今回変更した。初めは報道のニュース取材源秘匿への挑戦と位置付けたのだがブッシュ政権スキャンダルの要素が強くなった。■