西武球団は裏金事件の真の意味を理解しているのだろうか。2004年の一場事件以来プロ野球球界は存続をかけて金銭供与等の悪習を断ったはずだった。
今後西武の説明を聞いてもそれが信頼できるかどうか、何故信頼できるのか私には分からない。プロ野球機構も同じだ。
談合決別宣言をしたスーパーゼネコンが実は直後に「粛々」と談合を続けていたのと全く同じ精神構造だ。ゼネコンだろうと球界だろうとこの意味を深刻に捉えなければいけない。
中途半端な処分で済ませると、業界全体の信頼性が致命的なダメージを受け崩壊する恐れさえある。場合によってはコミッショナーや公取委の権威を台無しにし、存続の危機にすら覚悟しなければならなくなる。
最初にやらなければならないことは「言葉の信頼性」を取り戻すことである。つまり謝罪や改革を宣言するとそれを文字通り受け取ってもらう為の信頼感を取り戻すことである。
言葉の信頼性は言葉だけでは取り戻せない、血を流す必要がある。人事の一掃とか、半年の営業停止とか、営業の譲渡とか。■