かぶれの世界(新)

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栗ご飯

2012-10-06 15:30:14 | 食・レシピ

3日前の夕方、散歩から帰る途中に近所のオバサンが声をかけてきた。栗を預かったので玄関に置いてきたという。実家の所有する山林の栗の実が道端に落ちているのを、麓に住む別のオバサンが好意で拾い集めてくれたものらしい。放っておくと車が通って押しつぶされ駄目になるからという。実家の山に栗の木があるのすら私は忘れていた。

両手で持てる程度のナイロン袋に入った小粒の栗だった。売り物になるような形の良い物ではなかった。昨日、早速一握り分を茹でた。台所の隅から見覚えのある栗の皮むき専用の小さな包丁を取り出した。一口食べてカビの臭いに気付いた。熱湯で包丁を洗ったが、かび臭さがしばらく鼻先に残った。だが、小ぶりの栗は微かな甘味がありほくほくして美味しかった。

今朝起きてビニールの袋の残りの栗を覗くと白い粉が吹いていた。無農薬なので虫に食われたようだ。家内がやっていたのを思い出し、慌てて袋から取り出し塩水に漬けた。だがこの対策は余り効き目がなかった記憶がある。ポストシーズンに入ったMLB中継を見ているうちに、頭の中のランプがついた。栗ご飯を作ろう。ネットで調べると何とかなる、人生初の栗飯に挑戦だ。

レシピは白米2.5、もち米0.5、栗0.5kgの比率となっていたが、白米3合で済ませることにした。それに塩小さじ2杯と料理酒を少し加え、試しにオリーブオイルを垂らしてみた。もち米がないのでパサつくかと思ったが、逆に水分多過のピチャピチャな炊き上がりだった。レシピを確認すると、お酒は蒸す時だったのでそれが原因かもしれない。塩も利き過ぎでイマイチな感じだが、とりあえず水分を取るため保温ジャーに移した。

それから1時間後にトン汁と一緒に頂いた。ご飯は水分が取れたが粘りがなくて少し物足りない。もち米が無かったのが原因だと思う。オリーブオイルでご飯粒がピカッと光るイメージだったのだが、根拠のない思い込みだったようだ。炊き上がり時に摘んだご飯が塩辛いと思ったが、それが栗の甘味を増して美味しく感じさせた。成る程と思った。人生初の栗飯にしては悪くなかった。■

コメント
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