かぶれの世界(新)

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妄想・世界最大のショー

2015-08-12 16:03:32 | ニュース
田舎で暇を持て余すようになると天邪鬼で皮肉屋の私は益々妄想を巡らすようになる。一人ニュースを見て笑ったり怒ったりする。大抵はテレビネタだが、今回は主に米国発のネット情報だ。

来年末の米国次期大統領選が早くも熱を帯びて来た。不動産の帝王といわれる大富豪のトランプ氏が予備選に出馬して以来がぜん面白くなった。常識人なら顔をしかめそうな露骨な不法移民攻撃等の発言が意外にも右寄りのアメリカ人の本音に響いている様なのだ。特にテレビ討論会での女性蔑視ともとれるトランプ氏の発言が注目を集め、お蔭で他の有力候補者の影が薄くなっている。

トランプ氏を見ていると私は1992年の大統領選に立候補した大富豪のロス・ペロー氏を思い出した。クリントンが大統領になった時だ。ITサービスのEDSを起業した実業家が突然大統領選に出馬した印象だった。政策は共和党右寄りだったが、私には甲高い声の喋り方がエキセントリックな印象を与えていた。出張で米国国内線に乗った時、男性CAがロスペローの声マネで到着案内をして乗客を大笑いさせた記憶がある。

米国発の過熱報道を見ていると米国大統領選は「世界最大のショー」だと思う。しかも今回はトランプ氏のせいかもしれないがちょっと程度が低い様に思う。共和党の予備選に出る約20人の候補者の顔ぶれを見ると、過去の発言や実績などが小粒で迫力に欠ける様に感じる。私のトランプ氏の印象は金に任せて美女を侍らす姿だ。米国大統領になったとしても、とても世界最強の米国軍の最高司令官というイメージが湧かない。果して米国人はどう感じているのだろうか。

トランプ氏の支持率は意外にも共和党で断トツのトップであり、尻すぼみになったロスペロー氏とは違う展開になっている。現状は最早’万が一’とは言えない状況ながら、それでも’万が一’トランプ氏が共和党の予備選に勝つようなことがあれば、私は「アメリカ人は気が狂ったのか」と言うだろう。前回の茶会に続き今度はトランプ氏、米国のある層は米国の民主主義システムに対して苛立っているように感じる。

だが、米国全体を眺めるとヒスパニック等の有色人種の比率が着実に増加し、その現実を憎悪する人達は相対的に減り続けている。トランプ氏はその減り続ける比率を更に二分することになるだろうが、彼は降りる積りはないと報じられている。彼の存在感が高まれば高まるほど共和党大統領実現のチャンスは遠のくことになるだろう。だが、大統領選までにはまだ先が長い。まだまだショーは続く。■
コメント
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