かぶれ者の雑学情報

カリフォルニアが豪雨に襲われ被害が続出しているという。その一つが州都のサクラメント市で、市街地を流れるアメリカンリバーが氾濫したたニュースの映像を見て驚いた。その中に私が９０年代末にアメリカンリバー沿いのアパートに住んだ時の見覚えのある景色の映像があった。

１年弱の短期間の滞在で挨拶する程度の知り合いが数人いたが、今は連絡することもない。それでもどうなったか気になった。カリフォルニア州だけで日本とほぼ同じ面積、全米で３億人以上が住む国だから、米国内では本当に色んな事が毎日起こる。

西海岸は豪雨で東海岸は大雪のニュースが流れたが、メキシコ湾で冬なのにハリケーンが発生という異常気候になった。気候だけではない、毎日シューティング（発砲事件）が起こり複数人が死亡する、何でもありの国だ。ある意味今も昔も極めてエキサイティングだ。暇なアメリカかぶれの私のパソコンには毎日数十本のニュース速報（breaking news)が届く。

朝方は寝ている間に起こった事件の速報がパソコンに届く。例えば昨朝は、プレスリーの娘が死亡、バイデン副大統領時代の秘密書類が見つかったか、関連して特別調査委員の動向、ワーナーブロの音楽ライブラリー調査、プラウドボーイのJan.6事件の裁判情報、ロシアが米海軍退役兵を釈放、インフレが若干収まりドルが弱含みに等々、ほっといたらメールボックスから溢れ出しそうになる。

一方で、昼食を済ませるとテレビの映画チャネルで一昔前のハリウッド映画を見て若い頃を思い出す。昨日古いハリウッド映画を見てＬＰレコードはＬｏｎｇ　Pｌａｙの略だと初めて知った。子供の頃から意識せず父にレコードを買って貰い聴いていた。アナログからデジタル化されＣＤになり、やがてインターネットで音楽を聞くようになり、今またアナログ音楽が見直されている。

こんな具合で、アメリカかぶれの後期高齢者の私には脈絡のない情報が堆積している。といっても、今聞いたことを直ぐに忘れてしまうので、忘れてしまって再び聞くと新鮮に感じる。ただ、冒頭のサクラメントのニュースは私にとって特別に印象深く心が痛んだ。■