かぶれの世界(新)

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春遠からず、近からず

2023-01-19 18:35:17 | 日記・エッセイ・コラム
思いついて久し振りに遠距離の散歩をした。9時過ぎに自宅を出て遊歩道を歩き始めた時は、まだどこを歩くか決めてなかった。取り敢えず旧甲州街道を横切りいつもの遊歩道を歩き始めた。この遊歩道はかつて下川原線とよばれかつて日本一長い駅「東京競馬場前」があり、南武線で通勤時に府中本町駅から見えた。今は遊歩道になり競馬場から援助を受けて綺麗に手入れされ、映画やテレビのロケ地になっている。

そこからサントリー・ラグビーの練習場の横を通り府中街道に出て、東京五輪の舞台になった是政橋を渡り、川崎街道との交差点を右折し多摩丘陵を北に向かったところで今日の散歩コースが決まった。朝の気温は5度程度だったが川崎街道を歩き始めた頃から日差しが強く汗ばんできた。先日ワークマンで買ったジャンパーは風に強いが裏地が湿度を溜めるので、チャックを開けて歩いた。

丘陵の途中の民家の庭の塀から黄色いキンカンの実が歩道に飛び出していた。散歩に出る前に高知県の実家から持ち帰ったお土産だと言って隣から頂いたキンカンをポケットに入れて食べながら歩いた。丁度無くなったところだったので、思わず一つ摘まんで口に入れた。断りなく採って申し訳ないと思ったが、期待したほど美味しくなく二つ目を採らずに済んだ。

11時過ぎの関戸橋は最近では珍しく人通りが多かった。そこで驚いたのは多摩川上流に集うシラサギの群れだ。数えると35羽いて飛んだり隠れたりした分を含め50羽程度の群れだった。近くにいるカモが圧倒されているように見えた。明日は大寒だそうでこの時期に渡らなかったらもう居座るしかないと思うが。この多摩川辺りでもシラサギは渡り鳥ではなくなったのだろうか。

関戸橋を渡るといつもとルートを変えて多摩川堤防を下り、読売新聞社印刷工場の横を通って冒頭の遊歩道に繋がる下川原緑道を歩いた。暫く歩くと郷土の森博物館近くで二人のオバちゃんが上を向いて話していた。歩を止めて同じ方向に目を向けると、濃い梅の花のつぼみが点在しポツポツと花が開いていた。もう梅が咲き始めた、早すぎないか「春、遠からず」と思った。

だが、その先の遊歩道の両側には梅の木は見当たらず、その代わりに椿の薄茶色に変色した花があちこちに続いていた。気になってゆっくり歩きながら梅や他に目立つ花がないか探したが見当たらなかった。すると、冷たい風が吹いてきて汗ばんだ体が急に冷えた。急いでジャンパーのチャックを閉めた。「春、近からず」という言葉が浮かんだ。明日から一段と寒くなるらしい。

足に自信のある私だが、最近殆どの人に追い越される。老若男女に拘わらずだ。足に不具合があってビッコを引きながら歩く老人達を除いて。必死でついていこうとするが離される。約14キロを2時間半歩いて自宅に戻った。■
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