かぶれの世界(新)

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老兵は消え去る?

2024-10-11 14:44:52 | 日記・エッセイ・コラム
朝食をとりながら朝刊を読んでいると、娘の亭主が勤める会社の大きな取引が記事になっていた。娘にLINEで久し振りに連絡すると彼女の亭主の仕事もさることながら、彼女も子供が大きくなったので最近仕事に出るようになったと返事が返ってきた。

予想外の返事だった。だが、よく考えれば子供に手がかからなくなれば、まだ若い女性が仕事に出ても可笑しくなかった。更によくよく考えれば、家族で孫達を除き仕事をしてないのは私だけになった。私が55歳で早期退職した時から、仕事をしないで好き勝手に生きて来た。

ボランティアや母の介護をやり、死後は実家の資産管理まで言い訳はある。だが、70過ぎても家内はアルバイトで働き、娘も仕事を始めたと知り、私だけ働いていないと知りショックだった。私といえば実家の庭に大草が生えても手入れせず、庭師に手入れを今朝方お願い下ばかりだった。

庭の手入れする元気が出ないと言いながら、私は自転車で激坂を走りジョギングしている。先日10キロジョギングした同じコースを昨日も走り、同じ記録で走った。その時のデータを比較してまだ頑張れると偉そうに投稿する予定だった。いい気分だった、娘が働きだしたと知るまでは。

その瞬間にという「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」とう言葉を思い出した。第二次世界対戦後に連合国の総司令官を務めたマッカーサー元帥が解任され、米国議会で行った退任演説の一節だ。私は好き放題やって来たが、ここにきて体の衰えを感じていたので勝手に重ね合わせた。

「老兵は死なず」という言葉の裏に、最高軍歴を辿った末の元帥の言葉には「俺は凄い事やったぞ」いった誇りのようなものを感じる。私にはそのようなものは全くないが、好きなように生きてきたという気持ちはある。たとえ一瞬たりとも好き放題の人生も悪くはないと。■
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