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東京郊外の生活2023-24(2)

2023-11-27 11:05:07 | 日記・エッセイ・コラム
先週木曜日に散歩を兼ねて繁華街に向かうと、ケヤキ並木はホコ天で車道にはあちこちにテントが張られ凄い人出だった。勤労感謝の日だと思い出したが、普通の休日には見られない騒々しい催し物が道路道一杯に広がり、いつもの様に歩道を歩くしかなかった。

大國魂神社の鳥居前でテレビで見た「ダンス甲子園」のような娘達のダンスが繰り広げられていた。見学中の中年婦人によると地元農高のダンス部の生徒だという。ケヤキ並木の人の流れをテントでせき止めた人だかりのダンス会場みたいだが、勿論誰も文句を言わず見とれてた。

旧甲州街道の交差点を越えるとケヤキ並木は参道に変わる。参道を通ると東京オリンピックの自転車競技のルートだったことを思い出す。だが、この日の参道の両側は出店と人で一杯で身動き取れないくらい人出だった。こんな人出はコロナ前の正月みたいだと思った。

50年以上も住んでいるのにこの日が「11月の酉の日に行われる大鷲神社の祭礼」(ネットの説明)だとは知らなかった。酉の市が出て七五三のお祝いをする日くらいにしか思ってなかった。恥ずかしながらいまだにこの漢字をどう読むのか分からない。

何れにしても久し振りの神社周辺の賑わいは懐かしくもあり気持ち良く感じた。この祭礼はたった1日で終わった様だ。翌日出掛けるとケヤキ並木も参道にも人出が減り、参道の出店も半数くらいになって少々寂しくなった。だが、この賑わいは終わってなかった。

日曜日の昼食前に今度は少し距離を延ばして甲州街道から新小金井街道を南下すると、神社の南側の東京競馬場周りから普段より多い数の警備が見かけられた。最初は普段の競馬が催行されると思ったが、西門に続く陸橋の階段を登ると競馬場に向かう人達の大群にぶつかった。

陸橋は府中本町駅の改札口からそのまま競馬場まで続き、陸橋の窓から見える駅のプラットフォームにはまだ沢山の人が列を作っていた。その頃になって日曜日は海外の馬も参加する重賞レース「ジャパンカップ」で、これまたコロナ後の凄い人出になったのだと分かった。

この時期は人出を避けて競馬場周りを散歩することはなかったのだが、コロナは私の習慣を変えてしまったようだ。私には幼い子連れの若い夫婦とかベビーカーを押す母親の姿が目立った。確かに競馬場内の公園は広く子供を遊ばせるスペースは十分あるが、競馬場に幼子を連れて行くのは気が退ける。

私が若い頃は重賞レースのある休日でも近くにある事務所で仕事をし、賭け事が好きな先輩は競馬場に同僚を行かせ電話連絡しながら馬券を買っていた。そんなことをしながらコンピューターの開発をしていた頃を思い出した。多分、今はそんな仕事の仕方はないだろう。

何故か突然、有馬記念で9歳馬のスピードシンボリが奇跡的な優勝をしたのを思い出した。数万人の競馬ファンの凄い人並を逆方向に歩くのは懐かしくて決して厭ではなかった。旧甲州街道に出ると登り車道のみ長い車列が続いていた。我が町に賑わいが戻って来た。■

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