かぶれの世界(新)

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季節外れの「くらやみ祭り」

2024-11-10 19:13:46 | 日記・エッセイ・コラム
昨夜8時半頃に突然電源が落ちた。部屋の電灯やテレビまで全て消えた。冷蔵庫からプチッという音が聞こえたので、大元のブレーカーが落ちたと思った。こういう時の為にテレビ台に用意してた懐中電灯は電池切れで機能せず、隣の寝室の小物入れの引き出しの電池に取り換え点灯した。廊下に出て外を見ると高速道路を走る車のライトだけ点灯、地域全体の停電だと分かった。

市役所の有線放送もなく、パソコンやスマホで停電の原因を調べたが機能しなかった。WiFi変換にも電源が必要な為に無線機能も役に立たなかった。真っ暗な部屋の中で復旧を待つのは妙に寂しかった。最後の頼みのスマホの電話が通じたので、東京の自宅に電話して家内の声を聞いただけで少し落ち着いた。特に用事がある訳ではなく、雑談を交わした後娘の相談事を聞いたりした。

9時過ぎに停電と同じ様に前触れなしに電灯とテレビが点灯した。直ちに停電の原因が報じられることもなかったが、諦めてテレビの娯楽番組を見ながらパソコンを立ち上げた。市役所のネットや有線放送の通知もなかった。小一時間後に四国全体が停電になったとのテレビニュースを見て、パソコンを検索すると四国電力のシステムが異常検出して自動的に電源を切ったと分かった。

私が停電で怖いと感じたのは、昨日の長浜―八幡浜サイクリングで幾つもの暗いトンネルの中を自転車で走り、狭い歩道の横を高速で走る大型トラックに抜かされた恐怖を思い出したからだと思う。恐怖を感じてハンドルを固く握りしめてバランスを失い、つい壁側に体を傾けて腕をこすった。昔に比べて車の速度が一段と早くなり、トンネル内のエンジン音がガンガン響いた。

もう一つある。自宅のある東京府中市は五月に1000年以上続く大國魂神社の例大祭がある。通称「くらやみ祭」と言われ、若い頃に街の明かりを消して深夜暗闇の中で神輿を引く。私も町内会の年番で法被を着て神輿の後を歩いた事がある。昔は真っ暗な道で石が飛んできて怪我をする人がいたと言う。私の頃はそういう危険はなくなったが、怖い気持ちは記憶に残っている。

なので停電が続いた時、一瞬「季節外れのくらやみ祭り」と思い出した訳だ。なんやかんやで宿題の「またトラ」の影響はまだ何も分からない。■

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