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若者の異議申し立て

2018-10-10 22:25:15 | ニュース
昨日は世界で最も人気がある歌姫、テイラー・スイフトの民主党支持宣言が米国メディアを賑わした。彼女はスタイル抜群の美人歌手で、元々カントリー歌手としてナッシュビルからデビューし、瞬く間に全音楽ジャンルで最も人気のある歌手になった。その彼女が沈黙を破り肌の色や女性を差別する共和党より民主党を支持するとネットで発言したという。

何しろ彼女のフォロアーは1億人を超すというから、つばぜり合いを続ける米中間選挙への影響はかなり大きい、それが単なる人気歌手の発言を越えて政治ニュースになった理由だ。更に注目されたのは彼女が保守共和党の牙城であるテネシー州ナッシュビルのカントリー歌手出身だからだ。

2000年初めにブッシュ大統領がイラク戦争を始めた当時、カントリー界で人気ナンバーワンだったデキシー・チックスが表だって戦争に反対し、ナッシュビルを出禁になりその後米国の主要な舞台に出演できず、長らく低迷を強いられたことを思い出した。私は当時カントリー・ファンでこの3人組のCDも何枚か持っており、活動できず苦労する姿を見るのは残念だった。

昨日米国公共放送(PBS)でこのニュースを聞いた時Dチックスの二の舞になるかも知れないと思った。だが、今日入って来たニュースだとスイフト嬢の場合は同じ道を辿らなさそうだ。彼女のファン層が若者に間で圧倒的であり、必ずしもナッシュビルレーベルのメジャーな購入者ではない。元々熱狂的なトランプ支持層とは異なる。

従ってナッシュビルの圧力が効きにくいファン層と言える。寧ろ選挙に行く気のなかった若い女性層を投票所に行かせると予測されている。既に彼女の発言後に若い女性の選挙人登録が増えているという。彼女の影響力の大きさを恐れたのかトランプの反応は抑え気味だったと私は思う。彼は流石にその辺の洞察力は中々凄い。

彼女はたった一人で立ち上がって自分の信じるところを意思表示する、これこそ良き古き米国人が尊敬する姿だと思う。日本の芸能人とは違う。 私? 古希を過ぎた私には彼女の歌はついて行くのは大変、それでもカントリー色のある彼女の歌は雑音ではない。 ■

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