かぶれの世界(新)

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幸せの瞬間

2016-04-11 15:28:19 | 日記
産後の娘や孫の様子を見てくれるため、引退後も看護婦の養成に貢献している家内の妹が一昨日上京して来た。家に案内する途中たまたま桜花賞の「場外」で無料開放されていた東京競馬場を案内した。久し振りに見るトラックは緑で眩しかった。最近競馬人口は減ったらしいが場外馬券を買う為の人達が多いのには驚いた。

早めに仕事を終えて帰ってきた家内と合流して逆戻り、駅の近くのお気に入りの店でイタリアンを頂いた。年をとったといえども私の目には酒量が衰えない「酒飲姉妹」だった。私なら普段オーダーしない酒のつまにビールとワインを飲み干して行くのに目を見張った。

アルコールが回って来ると話が弾み、赤ちゃんを連れた隣の席の家族に声をかけたりと、久し振りに喋りっぱなしで楽しい、そして勿論美味しい食事を頂いた。食事が終わり勘定が高すぎると頭を捻っている家内に、「ワイン2本飲んだの分かってる?料金の半分以上はアルコールだよ」というとやっと納得したようだった。

新鮮な香がするフルーティで辛口のイタリアの白ワインは飲みやすく、明らかに私も飲み過ぎて酔っぱらっていた。昼間のトレーニングで疲れで早く家に戻りたかったが、駅まで意外に重い荷物を運ばされ二人を見送った。覚束ない足で何とか家に戻った。二駅以上の距離を歩いた。姉妹はその足で千歳台にある娘の家に向かった。これから暫くの間家内は娘の家に泊まりこみで家事をしてやり子育てを手伝うことになっている。

一夜明けて長男の家族が娘の家を訪問すると聞き、昨日の午後に末の息子と私も娘夫婦の家に行った。いつもは私が音頭をとってパーティをするのだが、昨日は偶然に家族全員が集まる機会になった。家内の誕生日が今日なので、1日早めの誕生パーティにもなった。娘の出産でバタバタしていたので私は延期した積りだった。プラス3人の孫がいた。私にとっては図らずしもこれ以上ないという幸せの瞬間になった。

別にファンシーなレストランで美味しい食事やワインを頂いた訳ではない。娘が頼んで長男の嫁がケーキを買ってきて、私と末の息子の参加は数時間前に思いついた。何の計画もなくただ家族が集まっただけなのにこれ以上幸せな瞬間はないと思った。この経験のない幸せ感覚は少し怖い。■

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