昨日は寒さがぶり返し雨模様の生憎の天候だったが、久し振りに会社勤め時代の同僚家族の人達と会い食事会をした。昔私が仲人をしたカップルの奥さんが定期的にパーティのアレンジをしてくれ、勤め時代に直接間接に関係して仕事をした人達と近況を報告しあった。
今回は夫々の子供達も参加しカラオケの店でバイキング形式という、今までにない趣向で楽しく過ごせた。当時スタッフ部門で働いていた女性達が皆良いお母さんになっていた。子育てに忙しい40代過ぎなのに当時と余り変らず若々しいのを見て何故か嬉しくなった。
彼女達はバブル時代に入社し青春時代を謳歌した人達だが、それが今プラスになっているのだろうか。今後あんな華やかな青春時代をおくる世代はないだろう。実際のところは多分夫々の家族で夫々の希望と不安を抱えて日々過ごしているのだろうが、世帯臭さを感じさせなかった。
今やアラフォーになった彼女達を見て、私は訳も無く竹内マリヤの「人生の扉」を思い出した。彼女達はこれまでに幾つの扉を通って来たのだろうか。青春時代の経験はその後の生活にどれほど影響があるのだろうか。興味ある問いかけだ。
それに比べると我々団塊の世代はもうそれ程元気がない。随分沢山の扉を通ってきた。バブル当時の第一線の管理職は、体に鞭打ちながら必死に働いていた気がする。一方で、今と比べると贅沢な接待や宴会、飲み会もしょっちゅうやった。私自身はバブル崩壊後米国に赴任、日本に戻りITバブルを経験、バブル破裂で社員が四散、早期退職後は母の介護と様々な扉を通ってきた。
昨年定年退職し今回パーティに参加した同い年の友人によると、我々のような幹部管理職は早死にするものが多く、平均寿命は67歳だったそうである。どうにも割に合う仕事ではなかったようだ。彼は続けて私も付き合いのあった年上の共通の知人がすい臓がんで亡くなったと教えてくれた。同年代の知人がポツリポツリ欠けていく感じだ。
それを聞いて残念とは思っても、私はそれ程驚かなかった。今までに数人の友人を失い、一昨日義理の伯父の訃報を受け取った。8年前に取引先の副社長が病気で退任し挨拶に来られた時、仕事を辞めて以来見違えるように元気になった彼の姿を見て、私も潮時を感じ早期退職を考えるきっかけとなった。ここまで良く来たもんだ、悪い判断ではなかったと改めて思った。
実際、ずっと一緒に働き昨日のパーティに来た現役の管理職によると、7年前早期退職した頃の私は見るからに酷かったそうで、長く生きられないかもと思ったそうだ。周りの人がどう見ていたのかを、7年経って初めて聞いた。その彼も当時の私とそう変らない年代になった。同じようなプレッシャーを抱えながら仕事をするようになった今だから遠慮せずにそう言ってくれたのだろう。
読み返してみて、とても楽しいパーティの後なのに暗い陰鬱な内容で、誰も読みたくないつまらない内容になったが、私自身は淡々と静かな気持ちで素直に書いた。こんな心境になるとは思いもよらなかった。■
それはそうと、この記事はコメントしずらいよね。でもそういう気分にさせたとしたら成功かな。