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危機感薄れる緊急事態宣言

2021-08-02 16:18:26 | ニュース
今日から東京に加え4府県に対象を広げて緊急事態宣言が適用された。しかしながら長期間の宣言が繰り返され、国民の間には慣れとみくびり(大半は軽症状)が拡がっているという。オリンピック開催が国民に緩みを生んでいるとの声も報じられている。

要請ベースの緊急事態宣言をもっと強い措置にせよと言う一方で、強制力を持たせられない法的な制約がある。先日西村大臣の金融機関に対する酒類販売へ圧力をかける動きに野党やマスコミから強い反発が起こった。強い措置と矛盾する意見が交わされ、適切な手が打てないでいる。

ここからは我が家の食卓で毎夜交わされる素人議論で私が主張する意見だ。

テレビは渋谷・新宿や東京駅などでの人出の多いことを指摘し、街角の人達のインタビューを通じて宣言への疑問を報じるのは極めて問題だ。政府や自治体は不要不急の外出を控えよとの要請に、無視して街角に出た若者や中高年の身勝手な発言を無批判に報じて宣言破りを勧めている。

彼等はそもそも緊急事態宣言を無視して外出し、自らのやっていることを悪びれる事無く言いたい放題、それを報じるのは緊急事態を無視しろと全国に伝えているようなものだ。しかも、食卓の意見では、種々な意見の中からわざわざ選んで報じるマスコミの責任は極めて大きい。

感染者のうち20‐30代の若者が圧倒的に大きいのは、彼等は感染しても重症化し死に至ることはないと思っているからだろう。私的には、年寄りから先に死ぬのは正しい順番を守っている。ワクチンのお陰で高齢者の感染者・死者数が激減した一方、変異株が状況を変える恐れがあるという。

この新しい状況で専門家が警鐘を鳴らすのは理解できるが、依然として国民を扇動するような発言が気になる。昨年初めから何度もその手の発言を聞いたが、医療関係の対策に関する発言を聞かない。彼らは国民や政府・自治体に強く対応せよと言う一方で、自らの医療体制の強化は何もしなかった。

1年半以上そんな状況を見てきて、私はテレビで発言する医療専門家の意見を信じられなくなった。それじゃあなた達は何をしたの。時には二桁も感染者や死者が多い英米の医療体制を見習う時間は十分あった、1年半以上たっても既得権益を優先しオンライン診断も広範な接種体制も反対した。

実はそういう私も偉そうなことを言えない。たまには都心に出かけ親しい人達と食事をし、お酒を飲んだことが一度ならずある。私にも医師会の会長みたいに断れない事情があった。外食した時にお酒を頂きたいと一応頼むと二回に一度は内密にと断りお酒が出た。

医療体制が英米並みに改善されワクチン接種が進めば、感染者が増えても普通のインフルエンザみたいになる。それが現在進行中の英国の実験であり、政府が目指すところだろうというのが我が家の食卓会議での結論だ。今後うまくいくか見守りたい。私は明日2度目の接種を受ける。■

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