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高齢者に一瞬の話し相手が

2024-06-08 15:28:22 | 日記・エッセイ・コラム
話し相手がいないと一昨日投稿した途端に変化が来た。昨日朝食を終わり書斎に上がって何時もの様に健康と市場状況のチェックを始めた時、スマホに義弟から電話を受けた。昨年亡くなった母君の資産整理に先月末に兄弟揃って帰郷し、今日大阪に帰るのでその前に私に会いたいという。彼の兄弟は兄が大学病院長、弟が裁判官と絵でかいたようなエリートだ。

昨春に偽痛風で入院した時彼に面倒を見て貰って以来だ。彼がいる間にお線香をあげたいと考えていたが、実家の整理がついておらず一旦帰阪するので、取り敢えず我が家に来てくれた。それから小一時間後に高級車のエンジン音が聞え、玄関の呼び出し音が鳴った。

田舎住まいの私に話し相手がいないと嘆く投稿をした私にとって、30分余り庭で雑談をし加えて彼の車で久し振りに内子町の馴染みのカフェに行き約4時間余り喋りっ放しは夢みたいだった。カフェに着き久し振りに80歳半ば過ぎの元気なマスターの姿を確認してホッとした。

80代半ばで1日立ちっ放しで13時間も働くのが健康の秘訣だと聞いて驚き、同時に私は彼ほど長生きできないと思った。自分のことを「やり過ぎ」と言って健康を保てない男だとちょっと情けなく思った。同年代の義弟も今は唯一の趣味のゴルフを止め、二度も救急車で病院に運ばれたと情けない顔をした。なのに、儲かっている投資の話の時だけ元気になった。

店に着いたときはお客はいなかったが、11時半ば頃から2-3人連れの客が次々とやってきた。一人の老人だけ地元の客で、残り10人以上は日本語が不自由な韓国からで2人か3人が別々に来た。朝日新聞ローカル版で3日間に渡り紹介記事が組まれSNSで広まったと思う。

例によって私は直ぐに女性にアプローチした。「言葉が分からず不安だったら助けるよ」みたいなありきたりのアプローチで義弟に又かという顔をされた。だが、彼らにとっては嬉しい筈だと思う。彼らは団体の観光バスではなくそれぞれ別の交通手段で旅行しているようだった。

その中で一人だけそこそこ日本語を喋る若い女の子のペアは、松山から汽車で内子に来て店を出る時にこれから大洲まで汽車で行くとのこと、ちょっと驚いた。義弟は大洲に戻るので車で送ってやれと思ったが、又かという顔をされそうで口を噤んだ。

2時前にカフェを出て途中まで車で送ってもらい、そこで礼を言って散歩を兼ねて帰った。8月に家の処分が終わったら故郷に帰ることもない、もう頻繁に会えないだろうと言われた。田舎で一杯喋れて楽しい日はもうないと思いながら帰った。私は実家の処分は出来ない。■

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