別々の親戚から頂いた、二種類の「ねぎ」。なべ用に最適のと、片方は、刻んで食べると、これまた、美味しい。最近は、原発事故があってか、ス-パ-には、遠くは北海道のものとか、日本海沿岸の地名のものが、並んでいる。この「ねぎ」は、当地、「いわき産」のものだ。今が「旬」。白根から緑色の部分まで、「なべ用」にできるのと、刻んで生のまま食べるのと、同じいわき産なのだが、味わいは別になる。刻んで食べる方は、今、在宅で介護されている、ばあちゃんの実家からの、頂き物の「ねぎ」。数年前に、家族が元気で、揃って夕食ができたある日のこと。頂いた晩に、早速刻んで、かつお節をぱらぱら、醤油をちょろっとかけ、少し時間をおくと、柔らかくなる。家族が揃って食卓を囲んだ時、ばあちゃんは器を手に持ち、箸でがつがつと食べはじめた。「ゆっくりたべなあぁ」って、声をかけると、ふっっと、顔をあげ、真顔になった。その表情に、家族皆なで、おお笑いしたことを、思い出す。この「ねぎ」を生産する農家も、少なくなり、市街地に近いので、田畑の中に、新しい家が建って、ちょっと昔の、農村の風景は、なくなった。この「ねぎ」は、保存をすべきと、なにか取り組んでいると、「いわき市の広報」で、報じられてもいる。「旬」のものを、食べられる、これも「感謝」しなければと、自反をする。