八十路徒然なるままに

春暮れてのち夏になり、夏果てて秋の来るにはあらず、春はやがて夏の気をもよほしーーー。徒然草より

閼伽井嶽薬師寺の境内の桜

2013年04月20日 19時39分25秒 | Weblog
ちらほらと咲いている。これから満開、見ごろになるという。曇り空で寒い。参拝に来ていた、赤ちゃんを抱いた若い夫婦も、足早に車の中へ。安産だった礼に来たのかも。またまたばあちゃんのこと。月に一度の診察日。待合室で案内の「形成外科」「乳腺外科」「皮膚科」と、指さして、マスクをあごの下にはずして、読んでいた。「おめぇ、読めっけぇ」って。「読めねぇなぁ」って、返事をすると、形、成、外、科、乳、線、外、科、皮、膚、科と、一字一字を指さして、読み方を教えてくれた。云われたとおりに、一字一字区切りながら、読んで聞かせると「そおっだぁっ」って。「ばあちゃんは、すごいなぁ」って、ほめると、指で頭をトントントントンと突いて、「成績優等生だぁ」って、付き添っている女房も、ばあちゃんも、笑い声をこらえていた。「ばあちゃんよぉ、二階には、頭みてもらう、脳外科があっつお、行ってみっけぇ」って、聞くと、右手でいやいやいやとやっていた。後ろの椅子の人は、99歳になるというと、驚いていた。皮膚科が終わり、内科の血圧測定では、看護師さんが「怒さんなぁねえ」って。前回、点滴の針を刺したとき、「痛てえぇなぁぁ」の一言だった。元気でにきやかな、ばあちゃんのことでした。

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