八十路徒然なるままに

春暮れてのち夏になり、夏果てて秋の来るにはあらず、春はやがて夏の気をもよほしーーー。徒然草より

いわきの伝説、ウナギの大火。

2013年04月30日 20時12分50秒 | Weblog
毎回、鴨志田義康著。いわきの伝説50選より。昔ぁし、昔ぁし、いわき市の平、久保町にあったお寺の、若いお坊さんが、好間川に釣りに行ったそうな。釣っても釣っても、大きいウナギに、食べられてしまったそうな。ある日、その大ウナギを釣り上げ、お寺のまえの庭で、焼こうとしたら、大暴れ、火の粉を飛び散らせたそうな。お寺に燃え移り、大暴れのウナギは、火をかき回して、あたり一面に燃え広がり、火の粉は、久保町から、平の街並みを、鎌田町から、下神谷にも、もえひろがったそうな。この、ウナギの大火は、1662年ころという。この伝説の著者は、8年ほど前に歿した。生前、伝説を収集するのに、現場に行く。山間部に行く、当時は、乗り降りする乗客が多かったJRの駅まえから、タクシ―に乗り、運転手さんに地名やら、場所をはなすと、「あそこがそおか゜ぁ」って、案内をしてもらつたいう。伝説の語りをしてもらうのに、今では珍しくなってしまつた、カセツトテ-プレコ―ダ-を使ったという。テ-プは200巻以上になってしまったという。今となっては、著者から、苦労話を、聞くことができない。せめて、伝承地を巡りたいものだと、思っている。いわきの伝説カルタの絵は、鈴木菜穂子が描いた。原本を見たいものだと、尋ねたら、手元にないという。残念なことだ。

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