はるか五昔しに、習字をしていた。その名残で、筆と墨と紙は残っていた。これは、十年ほど前に書いた。今回、あらためてながめて、古色の雅号印を押した。漢詩、解は、「古寺の冬のもやが横たわれる小橋には消えて、梅花咲きそめ春水暖かに柳の芽がふきたした」という。漢詩をちょこつと勉強したが、今は忘れてしまった。筆と墨での習字の基本の基は、楷書、これをきっちり習って、行書、草書が書けるという。十四文字、色紙に、収まったなぁと、見ている。ばあちゃんの没後、時間があるので、何か書いてみつかぁだったが、筆が錆びつき、こびりついてダメ。さび付きの文字は、小冊子に綴り込めないなぁ。以前のもので、間に合わせることにした。画像は、その一枚。