八十路徒然なるままに

のどかなる日影に、垣根の草もえ出づるころより、やや春ふかく霞わたりてーーー。徒然草より

走馬燈のーー

2023年12月08日 12時41分53秒 | Weblog

画像の状景は、昨年のこと。湯船で、正月飾りは、無しで、一連の仏事が,終ったなぁと、排気音を聞きながら、温たたまっていた。あの時は、夏の夜明け前に、訪問診療をお願いしていた先生の、ねぎらいを、茫然と聞いていた。定期の診察の礼と、深夜に連絡した詫びを、玄関先で申し述べた。暑くなりそうな、夏の夜明けの空だった。妻と娘と三人で、涙をぬぐいながら、ばあちゃんの頬をなでたりだった。湯船で温たまりの時間は長い。十四年間の介護の事が去来し、没後の仏事から、墓石に戒名を刻字があり、位牌の開眼供養が終わり、年の最後の墓参が終わったなぁだった。今の時期、寒くなり、湯舟で温たまる時間は長い。一周忌を済ませ、お盆の弔問客の接待を済ませ、燈籠流しで、川面を流れて、億万浄土に、戻ったなぁと、今年の仏事が、去来していた。新年は、質素に迎えることにする。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする