画像は、新年を迎える縁起として、五十年ほど前から、長い間掲げていた。経年の劣化になっている。額縁は、細かい剥落が多くあり、額装は、退色している。本体も鮮やかさはなくなり、黑い影が、浮いている。眺めては、ほっとしたり、神々しくみえたり、あがめたりしていた。今回、きれいにしようと、ばらしてみた。中には、作者の略歴、経歴などが添付してあった。そのうちに、汚れの除去と額装の修復をと、思っている。それだけの価値があるのかは、分からない。富士山に敬意をこめて、歌ってみる。「あたまを雲の上に出し 四方の山を見おろして かみなりさまを下にきく ふじは日本一の山 青空高くそびえたち からだに雪のきものきて かすみのすそを遠くひく ふじは日本一のやま」。今年一年、まずまずと、平穏無事に過ごせたことに、額をみながら、感謝している。