こんにちは、一般会計予算審査において手を挙げる際、市民の皆様より付託いただいた重い責任を果たしていると実感している石井伸之です。
本日は、国立市議会令和6年度予算特別委員会審査3日目を迎え、歳出の款8土木費から款13予備費まで審査を行いました。
市民の皆様より、市役所北側に設置されていた給食センター跡地はどうなるのか?との質問をいただいています。
市役所内部の執務スペースが不足しており、会議室が執務スペースへと変更されていることから、今度は重度の会議室不足に陥っています。
そこで、給食センター跡地には市役所会議室を設置し、残りスペースは富士見台二丁目にある市役所資材置き場を移転させ、更に民間企業へ駐車場として貸し出すそうです。
本日の歳出範囲には教育費が含まれていることから、多くの議員より教育に関する質疑が行われました。
私も国立市が掲げるフルインクルーシブ教育について質疑しました。
フルインクルーシブ教育とはそもそも何を示すのでしょうか?この点から多くの疑問を持つ方が多いかと思います。
しかし、フルインクルーシブ教育が全ての方に共通する言葉になっていません。
ある方は、普通教室にどのような障害のある方も全てが入って教育を受けることとの文章をネットに掲げ、ある方はインクルーシブな教育を進めるためのプロセスとしてフルインクルーシブという考え方が大切との発言をされ、またある方はフルインクルーシブ教育を目指すことは理解するが実現に向けて教育予算が必要との発言をされています。
そう考えると、国立市教育委員会として国立市が目指すべきフルインクルーシブ教育の姿を明確にするべきと考えます。
また、国立第六小学校では校長先生を中心に素晴らしい取り組みを行っているにもかかわらず、教員不足によって校長先生と副校長先生が担任を持たなければならない状況の改善を求めました。
フルインクルーシブ教育を目指す前に、私は国立市のインクルーシブ教育を充実させるべきと考えています。
この世の中には様々な方が暮らしており、基本的人権の中で誰もが安心して安全に暮らすまちとなるためにも、心のバリアフリーが重要です。
多くの方々がそれぞれの個性を持つ中で、社会的な包摂力を高めるためにもソーシャルインクルージョンの考え方を大切にするべきと考えています。
私は篤姫の言葉「一方聞いて沙汰するな」を大切にしています。
一つの考え方だけに左右されず、多くの意見を聞く中で物事を前に進める為に、国立市のインクルーシブ教育を一歩一歩進める中で、理想としてのフルインクルーシブ教育へ向かうべきと考えています。
そして、現在国立市が行っている特別支援教室や通級指導教室などの様々な特別教室・特別学級を発展させる中で、様々な教育の場所を選べるよう努力を重ねています。
こういった配慮の場所はこれからも存続させる中で、教育の場を選択できるようにすべきです。
また、フルインクルーシブ教育を前に進める中で、教科別の対応も可能と考えています。
私は立川法人会において租税教室の講師を務める中で、普通学級以外の各種支援教室に通う児童も一緒に租税教室を受けた事例を見ています。
支援教室に所属する教員の協力もあり、私が講師を務める租税教室は何の問題もなく無事に終えることができました。
この件は非常に深い議論を重ねる必要があり、多くの方々と共に共通理解を深める必要があると感じています。
国立市教育委員の皆様には、これからも現在発展中のインクルーシブ教育を前に進めていただきたいと思います。
全員の質疑が終わり、討論は省略して直ちに採決に入ります。
採決の結果、令和6年一般会計予算は自民党・公明党・新しい議会・維新の会・立憲民主党・みらいのくにたち・こぶしの木に所属する議員の賛成により、賛成多数で可決しました。
議員として令和6年度予算を可決させるという最も重い責任を果たせたことに対して、ホッとしたと共に、予算の執行状況を注視して行きます。