こんにちは、物事が前に進みまちづくりが発展する為に努力したいと考えている石井伸之です。
本日と明日の2日間で国立市議会自民党会派では、宇都宮市を視察しました。
初日は昨年8月26日に宇都宮駅から東側へ敷設された宇都宮ライトレール設置に向けた取り組み、2日目は宇都宮市におけるカーボンニュートラルの取り組みについてです。
初日は宇都宮ライトレールの説明を受けて、実際に乗車する中でその取り組みや周辺まちづくり、渋滞緩和について現地を見せていただきました。
宇都宮駅西口徒歩1分の場所にある「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」で説明を受けました。
ライトレールがどういったものかというと、一言で言えば路面電車といった感じです。
黄色い車両は雷の多い宇都宮市が雷都(ライト)と呼ばれていることから、稲光をイメージしています。
宇都宮駅から工業団地や学校を結び、令和6年2月3日時点で既に200万人が乗車しました。
事業概要として、正式名称は「宇都宮芳賀ライトレール線」となっており、約14.6キロを宇都宮駅から芳賀・高根沢工業団地を結びます。
停留所は19カ所となっており、事業費は684億円です。
事業費の内訳としては、国補助が326億円、市町負担が358億円で、宇都宮市が313億円、芳賀町が45億円となっています。
ただ、市町負担の中には栃木県からの補助83億円、地方債などが含まれます。
様々な質問をする中で印象的だったのは、最も困難だったのは何か?との質問です。
間髪を入れずに「市長選挙」との回答が返って来ました。
現在5期目の佐藤市政は安定市政ではないかと思いましたが、前々回の市長選挙において対抗馬はライトレールの設置反対を大きく掲げて一騎打ちの市長選挙が繰り広げられたそうです。
2016年宇都宮市長選挙結果です。
当 佐藤栄一 55 無 現 89840
金子 達 58 無 新 83634
約6000票差で佐藤市長が競り勝ち、ライトレール設置が大きく前進したいう話を聞くと他人事とは思えません。
国立市でも12月に市長選挙が行われますので、南武線連続立体交差事業や国立駅周辺まちづくり、ソーシャルインクルージョンに基づいた市政継続に向けて努力致します。
ライトレールが工業団地を結ぶ事によって鬼怒川に掛かる橋梁渋滞が緩和されたそうです。
工業団地から宇都宮駅まで60台ものバスが従業員移送の為に走っていたとの話がありました。
交通結節点となる停留所にはトランジットセンターとして整備され、駐車場・駐輪場、トイレ・待合場所、バス停留所が整備されています。
トランジットセンターの考え方はヨーロッパから導入されており、自家用車や地域のバスからライトレールへドアTOドアで乗り換え可能です。
また、工業団地の中には「ゆいの杜」という新しい町が作られ、人口急増によって小学校が新設されました。
宇都宮市も人口減少の兆しが見えていましたが、こういったまちづくりによって人口減少のカーブは緩やかになり、高齢化率は20%を切っています。
こういった先進市の事例を視察する中で、三多摩地域全体の課題として取り入れることが出来ないかどうか考えて行きたいと思います。