石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

4月13日本日はロンドンオリンピック銀メダリスト三宅宏実選手の講演会に出席しました

2013年04月13日 | Weblog
 こんにちは、国立市体育協会理事を務めさせていただいている石井伸之です。

 本日は国立総合体育館1階第一体育室にて午後2時開場午後3時開演で、ロンドンオリンピックウエイトリフティング48キロ級銀メダリストである三宅宏実選手と、ウエイトリフティング女子代表監督である三宅義行監督の講演会が行われました。

 手前味噌な話ですが、平成24年第三回定例会の一般質問において下記のように三宅宏実選手の講演会実施をお願いしたところ、当時の教育次長から前向きな答弁をいただき、国体担当課長や体育協会の方々による協力によって努力していただき有り難い限りです。

 平成24年9月議会石井伸之一般質問抜粋
13番【石井伸之君】~中略~最後に、大きな6つ目、東京国体について(1)東京国体ウエートリフティングを盛り上げるために、ロンドン・オリンピック銀メダリスト三宅宏実選手の講演会実施についてお聞きします。
 現在もロンドンではオリンピックの興奮さめやらぬ中でパラリンピックが行われ、日本選手の活躍が大きく報じられております。
 健常者でもしょうがいしゃでもさまざまなスポーツに挑戦し、目標に向かって一直線に突き進むアスリートの姿から、あらゆる物事に挑戦することのすばらしさを教えられます。
 ロンドン・オリンピックでは、金メダルこそ7個にとどまりましたが、総メダル数は歴代最高に伸ばしたことは、日本人としてもうれしく思います。こういった選手の活躍を見ると、2020年東京オリンピックを誘致し、日本を盛り上げるとともに、東日本大震災において支援していただいたことを世界中の方々に感謝の気持ちをアピールする絶好の機会と考えております。
 来年、国立市でウエートリフティング競技が開催されることから、国体を盛り上げる意味でも三宅宏実選手の講演会を実施していただき、多くの子供たちにメダリストの生の声を聞かせたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。

教育次長【兼松忠雄君】 それでは、東京国体ウエートリフティングを盛り上げるために、ロンドン・オリンピック銀メダリスト三宅宏実選手の講演会実施についての御質問にお答えしたいと思います。
 まず最初に、今回ロンドン・オリンピックで三宅宏実選手が48キロ級で本人の体重の倍に当たるスナッチ、ジャーク合わせて197キロで銀メダルを獲得されたことにつきまして、まずもって心よりお祝いを申し上げたいと思います。それと同時に、国体ウエートリフティング競技を開催する私ども国立市にとりましても、大会の盛り上げ、機運醸成という面からは大変喜ばしいことだというふうに考えております。銀メダルが確定して間もなく、帰国後では各種メディアの取材やテレビ出演など本当にお忙しくなると思いまして、東京都ウエイトリフティング協会を通じ、三宅選手にはロンドン・オリンピックで御本人が写った写真や国体ウエートリフティング競技を行う国立市に向けて、さらにリハーサル大会に参加する選手へのエールを一言とお願いいたしましたが、極めて想像以上の多忙のために、残念ながら実現には至りませんでした。帰国後、メキシコ・オリンピックの銅メダリストでもありますお父さんの義行さんやお母さんとも直接御連絡をさせていただき、ウエートリフティング競技の女子は国体の正式種目ではないため、ことしのリハーサル大会しかないので、ぜひにとお願いしたところ、日本ウエイトリフティング協会からのお口添えもありまして、多忙なスケジュールの中、来る9月18日火曜日、国立市長を表敬訪問していただくことになりました。御質問いただいております三宅宏実選手による講演会でございますけれども、年内はとにかく多忙ということでございましたので、改めまして、三宅選手にまた国立市に来ていただく機会を追求してまいりたいというふうに事務局では考えております。

 というように、私の質問に対して単純に検討するという程度の答弁ではなく「国立市に来ていただく機会を追求する」というように、大変前向きに捉えていただき嬉しく感じたことを昨日ことのように覚えております。

 正直なところ三宅宏実選手の講演会実施をお願いした立場としてどれだけの方が来ていただけるかどうか不安に思いましたが、開演前になると大方の座席は埋まり、予備の椅子を出してどうにか対応したそうです。

 受付を担当された方に来場者数を聞いたところ、400名を超えていたと教えていただきました



 午後3時となり、東京国体国立市実行委員会委員長である佐藤市長の挨拶後に、三宅宏実選手と三宅義行監督が入場すると、会場は割れんばかりの拍手に包まれます

 冒頭に三宅監督よりウエイトリフティング競技は、傍から見ると重い物を持ち上げるだけの単純な競技に見えるが、その中身は肉体のコントロールが難しいデリケートなスポーツだそうです

 ロンドンオリンピック後はマスコミの取材が殺到し、3か月休んだ後に再び競技に向かうモチベーションを上げていくのは難しいと言われていました。

 娘の父親としては、一人の女性として平凡な当たり前の幸せをつかんでほしいと思っていたそうですが、三宅宏実選手が中学3年生の時にウエイトリフティングを始めたいと言った時には反対したそうです。

 次に三宅宏実選手へマイクが渡され、まずは首にかけた銀メダルについて説明があり、420g~430gという重さから首にかけたままでいると辛いと言われ、テーブルに置いていました。

 最初はロンドンの選手村について話があり、とにかく選手村が大変広く、食堂は24時間営業でマクドナルドから世界各国の料理まで揃っており、体重を一日10回も計測して維持管理する必要が競技に出場する立場としては辛いようです。

 裏話的ところで三宅監督は三宅宏実選手が「こっそりとそういったファーストフードを食べていたことは承知していた」と言われました。

 そこですかさず三宅宏実選手は「食べたい時に食べたいものを食べてストレスを貯めないことも大切です」と間髪入れずに言葉を返していたところは笑ってしまいました。

 また、選手村にはゲームセンターもあり、ビリヤードやテレビゲーム等も揃い、大きなジェンガでリラックスしていたそうです。

 さらに、ラベンダーの香りでリラックスし、ペパーミントの香りでやる気を出し、闘志を燃やすために赤いものを身近に使用すると共に、良い成績が出せた時のシャツなどを身に付けて本番に臨んだと言われました。

 三宅監督の話によると、当日の三宅宏実選手の調子が悪く、金メダルを目指して12年間努力していたそうですが、とりあえずメダルを確定させる方向で競技に臨み、まずは銅メダルを確定させた後に金メダルを目指した結果の銀メダルという話は、非常に奥深いものがあります。

 また、北京では試合当日に100%の仕上がりとなるよう練習していたが、それが持てる力が発揮できたかというと意外とそうでも無く、ロンドンでは95%の仕上がりとなるように調整したことが良い結果に繋がったそうです。

 人間がケガをするという時は、絶好調の時が多く、自分の持てる力以上のことを無理に行った結果、怪我に繋がると言われていました

 再び三宅宏実選手の話に戻り、銀メダルを取るという夢が叶うと、大好きな歌手の方より直接コンサートのチケットが届くというように、今まで有り得なかったことができるようになるというのは、凄い事であり、それがオリンピックの素晴らしさだと言われておりました。

 初めて出場したアテネオリンピックは直前のギックリ腰によって出場するのがやっと、という状況でした。

 二度目の北京ではメダル獲得の自信はあったものの、オリンピックには魔物がいたと三宅監督が言われ、減量の失敗と怪我によって6位となったが、この6位入賞が次につながったそうです。

 そして、次の目標は何か?との司会者からの質問に対して、神様がもう一つ上(金メダルのことです)を残してくれたので、次に向けて頑張れると言われ、明確に金メダルを目指すという言葉に対して、会場の拍手が惜しみなく送られたことは言うまでもありません

 その為には、しっかりとした技術を学ぶことが大切であり、気持ちの面で弱い自分に負けぬよう自分自身に打ち勝つことが大切だそうです

 最後に三宅監督から、マスコミに対して協力しなければならないという立場であるが、それが選手にとって大きな負担になったことから、ロンドンでは3月末までは取材を受けたが、4月以降は全て断ったと言われました。

 結果としては、練習に集中できる環境を整えたことによって、銀メダルに繋がったのではないでしょうか?

 本日の講演会も無理にお願いをしてしまい、大変申し訳なく思いますが、こうやって三宅宏実選手と三宅監督の生の話を聞くことで来たのは、多くの子供たちにとって素晴らしい思い出になったことは間違いありません

 講演会後に、多くの子供達が三宅宏実選手と握手し、銀メダルに触る時は目を輝かせていました

 本日の講演会開催に向けて努力していただいた皆様に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。 


ゆりーとも会場を盛り上げておりました。
  


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