アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

私の63冊目の本(単著に翻訳、共著、監修本の一部を含む)の『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』(岩井俊憲、ディスカヴァー・トゥエンティワン、1,650円)に多くの方が関心をお寄せくださっていることがとてもうれしいです。

まずは、この本に込めた私の「想い」を「おわりに」に書いたことからお伝えすることにしましょう。

「こんなふうにすれば部下はうまく動かせる」というような操作的なリーダーシップ法をこの本で一切語りませんでした。

その代わりに「リーダーシップ=影響力」のコンセプトをもとに「一人ひとりみんな違って個性豊かな存在」「縦の関係に代わる横の関係」というアドラー心理学の理念に基づいて、上司・部下だけでなくあなたの協力者でもある、いわゆる「フォロワー」との相互尊敬・相互信頼を基盤とした人間関係に重要なメッセージを提供しています。

この本で私がお伝えしたかったことは、次のように3つにまとめられる、と言い切っていいかもしれません。

①「課題の分離」だけに留まらず「共同の課題」を通して
➁ あなたが所属するより広い共同体のために
③ どう考え、どう行動すれば建設的な対応になるのか?

を提案する本。

別の言い方をすれば、

① アドラー心理学だとして一般的に流布している、人と人とを切り離す作用をもたらす「課題の分離」の誤解を解いて、「共同の課題」に至るためのステップであることを書いた本であること
➁ アドラー心理学の価値観である「共同体感覚」についてビジネス分野でもっともわかりやすく、使いやすく説いた本であること
③ リーダーの判断基準として「正しい ー 間違っている」に代わる目的・目標志向の「建設的な対応」を徹頭徹尾追求した本であること

が3大特徴です。

この次にまた重要なメッセージが続きますが、それは後日を期します。

私としては画期的な本です。

コロナ禍の2年余が私の組織観、リーダーシップ観に大きな影響を与えました。

◆『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』はAmazonでも予約ができるようになっています。

<お目休めコーナー> 8月の花(7)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

1.一昨年のコロナ禍以来、家で妻と過ごすことが多くなりました。
たいていの仕事は家でできます。
オンラインを使った研修もカウンセリングでも。
このところやたら多くなった執筆や校正作業も家でこそ。

タクロウの自活、結婚もあり、ここ数年2人空間・時間がとても多くなりました。

イラストレーターでもある妻の作品に満ちた我が家は、さながらミニ画廊。
私を癒してくれる空間。

時々流す私好みのクラシック音楽が癒しの時間。

そんな昨晩、妻がカーテンを開け放ってキャンドル・タイム。

こんなくつろぎの時空間が、昨日もいろいろあった私を癒してくれました。


2.話は突然変わって、ヒューマン・ギルドの8月号のニュースレターに書いた巻頭言の一部を転載します。

【アドラーを読もう!】です。 

私の長年の願いがあります。
それは、アドラー心理学の講師を名乗るELM勇気づけトレーナー/リーダーの方、よりよい親子関係作りをサポートするSMILEリーダーの方、アドラー心理学のカウンセリングを学んでいると称する人ならせめてアドラー自身の本を読んでいてほしい、ということです。
しかし、難解そうに思われる本を読むとなると、時間と費用が要求されます。

そこで、時間はその人なりに捻出いただくとして、費用が大幅に下がる施策をヒューマン・ギルドでこの8月限定で設けました。
ただし、ヒューマン・ギルドの会員限定の施策です。

アルテの
(1)アドラー・セレクションの本(アドラー自身の著書)、
(2)アドラー・アンソロジーの本(アドラーの著書から岸見一郎さんがテーマごとに編集した本)の他に、

(3)永藤かおるが明日香出版社から出していた本などの貴重本、



(4)ご希望によってご提供可能な本、

の4つに分けて、(1)(2)(3)に属する本は定価に関わりなくすべて@1,000円(税込み)で提供します。

アドラー関連本が半値で手に入るのです。
ただし、注文ベースで8月31日まで、最低3冊以上でお願いします。
送料はヒューマン・ギルドで負担します。

次のリストです。
ただし、在庫が少ない本には定価の後ろに * を付けております。
在庫限りとさせていただきます。

(1)アドラー・セレクション

『教育困難な子どもたち』(1,980円)、『個人心理学講義』(1,980円)、『子どもの教育』(2,200円)、『個人心理学の技術1』(2,200円*)、『人生の意味の心理学(上)』(1,980円)、『人生の意味の心理学(下)』(1,980円)、『性格の心理学』(1,980円)、『人はなぜ神経症になるのか』(2,200円)

(2)アドラー・アンソロジー

『性格はいかに選択されるか』(2,200円*)、『アドラーを読む-共同体感覚の諸相』(2,200円)、『アドラーに学ぶ2―愛と結婚の諸相』(1,980円*)

(3)貴重本

『うつな気持をときほぐす勇気づけの口ぐせ』(永藤かおる著、明日香出版社、1,540円)、『アドラー心理学によるマネジメント・カウンセリング入門』(岩井俊憲編著、アルテ、1,980円)、『アドラー心理学入門』(R.W.ランディン著、一光社、1,650円*)

(4)ご希望によって入手可能な本は、ヒューマン・ギルドのWebsiteの「書籍・DVD紹介」欄からお調べください。 
https://www.hgld.co.jp/products.html 
(ただし、こちらのURLのページから直接申し込みをすると消費税込み価格になってしまいますので、info@hgld.co.jp へご注文ください)。

※ヒューマン・ギルドの取り扱い本は新刊の『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』(どこよりも早く8月1日入荷)を含めて消費税カットでご提供。


(『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』のPOP)

お仲間とまとめてのご注文でも結構です。
info@hgld.co.jp 宛てに「キャンペーン本希望」とご記載の上ご注文ください。
請求書を添えてお送りします。

ただし、お届け先は1か所にまとめてください。
ヒューマン・ギルドにお越しの際のまとめ買いでも結構です。

とにかく3,000円でアドラー心理学の本が3冊も手に入るのです。
この際10冊くらいまとめていかがですか?
あなたの書棚にアドラーの本が並んでいることを想像してみてください。
それだけで「アドラー心理学にこんなにコミットしているんだ」という気分に浸れます。

◆注意:書籍の発送から到着までに、2日から7日程度かかることがございます。
また土日・祝日は発送が出来ないことをご了解の上でご注文いただけますようお願い申し上げます。

<お目休めコーナー> 7月の花(29)

 



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日は本、本、本、本の1日でした。

1.『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』(岩井俊憲監修、新星出版社、1,320円)が私の手元に1冊だけ届きました。

新星出版社 編集部の佐藤さんが便宜を図ってくださいました。

イラスト豊富で、アドラー心理学がサクッとわかるように創り上げました。

内容を知りたい方はこちらから
     ↓
https://www.shin-sei.co.jp/np/isbn/978-4-405-12017-4/

Amazon でも予約が可能です。

販促動画の1本目も公開されました。
私が2分ほどで熱く紹介しています。
     ↓
https://youtu.be/arh5y0kVRSQ

何と初版13,000フ部という、今どきの出版界では信じられない部数で8月9日から店頭に並び始めます。

2.昨夕、(株)かんき出版 常務取締役の 山下津雅子さんから「おかげさまで、『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』、3,000部重版が決まりました。9月1日出来予定、19刷となります」というメールが入りました。


3.『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター、1,650円)が世界に羽ばたくことになりました。
何と英語版が出ることになって、韓国、台湾、中国から今度はより広い世界に届くことなるのです。

4.昨日お昼過ぎに出勤したら竹内さちこさんが大わらわ。
一昨日の8月度ニュースレターでお知らせしたアドラーの本を中心とした特別キャンペーンで、いきなり100冊近くの注文が殺到。
一部発送を始めていました。

在庫僅少だった『個人心理学の技術2』と『勇気はいかに回復されるのか』は早くも在庫切れになってしまいました。

在庫がある本は対応していますが、早めのご注文をよろしくお願いします。

<お目休めコーナー> 7月の花(28)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(7月28日)はブログをお休みしました。

そこで一昨日にカミさんと観た郷ひろみが主演のNHK BSプレミアム 特集ドラマ「定年オヤジ改造計画」7月25日(月) 21:00~22:59放送を録画で観たことについて書きます。
https://www.nhk.jp/g/blog/9o0fo8b-3n3a/ 

定年オヤジが家事に育児に大奮闘!
勇気を出せば、人は何歳からでも変わることができる!?

のキャッチフレーズのままのドラマで、郷ひろみだけでなく彼の演じる会社人間としてバリバリ働いてきた庄司常雄にも拍手喝采です。

郷ひろみ自身のコメント「郷ひろみのイメージを、良い意味で裏切る主人公役」を郷ひろみが演じ尽くしました。

郷ひろみは俳優でないので、少々ぎこちなさを覚えましたが、それがかえってこのドラマに見事にマッチ。
伊藤蘭(妻役)、成海璃子(娘役)、高橋克実(会社の元同僚役)などがそれぞれ脇を締めてくれた感じになりました。
3歳と1歳の孫役も大健闘。

ご覧になる手立てはいくつかあると思いますので、是非ご視聴のほど強くお勧めします。

私も今朝、洗濯すべき衣類を放りっぱなしにしていて不便を感じた夢を見、これは改めて【自己改造】しなければならないな、と自らを戒めました。

◆私は先にこの原作を読んで2021年1月2日付けブログ これは強くお勧め:垣谷美雨の傑作小説『定年オヤジ改造計画』に書いています。
https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20210102

もう1つだけ簡単なお知らせ。

昨日16:30配信のヒューマン・ギルドのニュースレターで

■巻頭言:8月限定の2つのキャンペーン
 1.【アドラーを読もう!】 
 2.【アーカイブ動画で学ぼう!】

について書きました。
驚くほどの反響です。

ヒューマン・ギルドの施策大改造の8月限定のイベントです。

<お目休めコーナー> 7月の花(27)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日の夕方、コロナワクチンの4回目の接種を終えて、昨日は昼も夜もぐっすり眠っていました。
こんなに眠ったのは久しぶり。
蓄積していた疲労がすっかりどこかに飛んでいった感じがします。


さて、『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』(岩井俊憲監修、新星出版社)の紹介の2回目。

今回は「はじめに」に私が書いたことをシェアしますね。
ただ、途中で画像を入れたりしますね。

ヒット企画の『サクッとわかる ビジネス教養』シリーズの1つとして「アドラー心理学」が加わることをとても光栄に存じます。


(シリーズ累計47万部)

「アドラー心理学」を冠にした本は、私自身の40数冊に及ぶ本に加えて数限りなくありますが、その中でも『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』は、もっとも平易で、実生活に役立つように工夫に工夫を重ねた本です。

特に「生活に役立つ」という点で言えば、アドラー心理学の創始者のアルフレッド・アドラー(1870~1937)は専門家だけに自分の心理学が使われることを忌み嫌い、アメリカ国内で一部の精神科医を敵に回しても自分の心理学が庶民に届くことを願っていました。

この精神はその後の後継者たちによる洗練を経てこの本にバトンが渡されました。
イラストもふんだんに使って、次の3大特徴を加えながら、現代のさまざまな課題にも対応できる彩を添えて、あなたのもとに届くことになったのです。

(1)「自己決定論」を学ぶことであなたがご自身の人生の主人公としてあなたなりに生きる指針が得られる。
(2)ものごとの「原因」よりも行動の「目的」に視点を移すことで、さまざまな出来事をシンプルに捉えられるようになる。
(3)人間関係に困難があったとしても、「勇気づけ」を身につけることで活力を持って生きることができる。

ヒューマン・ギルドには今月末に大量入荷(130冊)します。
書店では8月9日の販売です。

あなたの手に入れ方はさまざま(無償でゲットする方法もありますよ)。

今までの本とはトーンがまったく違います。

*『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』(岩井俊憲監修)の内容を知りたい方はこちらから
     ↓
https://www.shin-sei.co.jp/np/isbn/978-4-405-12017-4/

Amazon でも掲載されています。

<お目休めコーナー> 7月の花(20)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(7月19日)は数時間だけ会社にいて、20日に配信するメルマガの原稿を書き、その他の雑事をこなして帰宅。
夕方は家の近くのクリニックでコロナの4回目のワクチンを打ちました。
そのため、今日・明日は自宅待機ことテレワークの2日間になります。

ところで、今夜配信のメルマガの巻頭言「【学びと志の共同体】の一員として応援のほどよろしく」を書き終えてふと気づいたことがあります。

「実践! 今こそ子どもたちに『勇気づけ』を ~勇気づけをする大人もみんな元気になるアドラー心理学~岩井俊憲 教育講演会」(主催:大村市の子どもたちから元気にし隊(代表:上野みゆきさん)、後援:ヒューマン・ギルド)に私の新刊『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』(新星出版社、1,320円)を100冊寄進することを発表したものの、この本の内容や、出版にまつわる話をほとんど書いていないことに気づきました。



この本の内容や、出版にまつわる話を書きます。

編集プロダクションからこの本の監修依頼を受けたのは、何と2020年の12月のことでした。

『サクッとわかる ビジネス教養』シリーズの一環としてアドラー心理学を取り上げたいこと、イラストたっぷりの本であることも伝えられていました。

本来ならば、昨年の夏ごろには監修本として出版されていたはずでしたが、やり取りをしているうちに私のライフスタイルに潜んでいた完璧主義が頭をもたげてきました。

一切の妥協を許さなかったのです。
「単著でなく監修だからこのくらいでいいだろう」という意識は完全に消え去っていました。

その結果、刊行は1年も予定から遅れることになりました。

そのお陰で、この出版不況の時期に超わかりやすく、とても実用的なアドラー心理学の本を、シリーズ最高の初版13,000部という部数での発売に至ったのです。

このいきさつは「おわりに」の中にさらっと書いています。

この本での私の役割は監修者でした。
監修者ならあるレベルでの手直しで済ませることもできたはずです。
しかし、私は手元に届いた原稿に真摯に向き合い、コメントに赤を入れました。
部分修正どころか大幅に書き換えてもらう部分もありました。
途中で出版社、編集者を加えてリアルやオンラインでミーティングを行ったことも数度に及びました。
それだけに私としては、単著以上の精力を傾けた本だと言っていいでしょう。
とにかく平易で、実生活に徹底的に役立つものになるように、妥協を許さずチェックを重ねて出来上がったのが、この『サクッとわかるビジネス教養 アドラー心理学』です。

実生活にとことん活かせる『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』の章立て(実際は”Chapter”の表記)は次のとおりです。

1章 アドラー心理学の柱は「勇気」
2章 自分のことをもっと知るために
3章 弱っている自分との向き合い方
4章   対人関係で悩まないためのアドラー心理学

【「実践! 今こそ子どもたちに『勇気づけ』を】専用申込フォーム
https://customform.jp/form/input/113373


*『サクッとわかる ビジネス教養 アドラー心理学』(岩井俊憲監修)の内容を知りたい方はこちらから
     ↓
https://www.shin-sei.co.jp/np/isbn/978-4-405-12017-4/

Amazon でも掲載されています。

<お目休めコーナー> 7月の花(19)



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おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

『財務3表一体理解法』(朝日新書)やドラッカーで有名な國貞 克則さん(有限会社 ボナ・ヴィータ・コーポレーション 代表取締役)からいただいた『ドラッカーが教えてくれる「マネジメントの本質」』(日経BP、1,980円)を読むことで、別の視座からアドラーが見えてきました。

ドラッカーが教えてくれる「マネジメントの本質」 (日本経済新聞出版)
 
國貞克則
日経BP

書きたいことは國貞さんとパネル・ディスカッションを行いたいくらいあるのですが、ここではこの本から啓示を受けたアドラーとドラッカーの3つの共通点に留めることにしましょう。

1.「巨人の肩」に乗ることについて

アイザック・ニュートンが「自分の業績は過去の偉大な先人たちの業績があったからだ」と言った表現は、「昔から先人たちが積み重ねてきた学問の成果や技術などがあってこそ、現在の学問や技術がある、ということのたとえ」(コトバンク)としてよく使われています。

この表現はドラッカーだけでなくアドラーも使っています。

アドラーの出典は思い出せませんが、「フロイトの肩の上に乗った」という記述をアドラーの著書の中で読んだことがあります。

アドラーとドラッカーとは「巨人の肩」に乗って自分の理論を発展させた共通点があります。

2.洞察対象を個人からより広い共同体に広げていたこと

ドラッカーは自らを「経営学者」ではなく「社会生態学者」と名乗って、個人と組織だけでなく産業界、より広い社会に向けた発信をしています。

アドラーもまた、精神科医として個人治療から発展し、より広い教育分野、さらには「共同体感覚」を基調に宇宙的な規模にまで視界を広げています。

この2人の巨人を連携させることによって今後、組織に対する新たな発信ができそうな気がしてなりません。

3.目的・目標志向であること

アドラーとドラッカーには目的・目標志向である共通点があります。

アドラーは「目的論」(Teleology)の心理学ですし、ドラッカーもまた目的・目標の言葉を著書でよく使っているそうです。

ただし、翻訳の点で大きな違和感がある箇所があることを表明しておきます。

この本ではドラッカーの原書で”objectives”や”goals”といった言葉のうち”objectives”の出てくる箇所によって「目標」と訳されたり「目的」と訳されていることがあることに対し、國貞さんはあえて「目的・目標」とした、と151ページの注釈に加えていることです。

私の理解では”goals”は到達目標であり、”objectives”は数値などで具体的に示される目標です。
どちらにも「目的」とは違います。
「目的」は”purpose”です。複数形で示されるのが稀です。

このところを國貞さんにお教えいただきたいです。


最後に1つだけ批判的なことを書いてしまいましたが、この本はドラッカーが教えてくれているものを本質的な側面から、時に原著を参照しながら、研修にも使えるような平易さで書かれた類まれな本です。

多くの人たちに読まれることを願っています。

ご恵贈くださった國貞 克則さんに心から感謝申し上げます。

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<お目休めコーナー> 5月の花(25)



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おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

1.久しぶりに本の紹介です。

『サクッとわかるビジネス教養 マネジメント』(遠藤功監修、新星出版社、1,430円)

私にとって意表をつかれた本でした。
その理由は次の2つです。

・「マネジメント」というタイトルが付きながら経営管理の本ではない。

・部下を管理するための本ではない。

では、どんな本か?

監修者によれば「思い通りにいかないものを、どうにかこうにか『いい感じ』にし、成果を最大化するために必要なスキルこそがマネジメント」なのだと「はじめに」に書いてあります。

どんなことが対象になるのか?

・仕事をする環境をいい感じにする
・自分の体調をいい感じにする
・人間関係をいい感じにする
・仕事の役割分担をいい感じにする
・仕事の段取りをいい感じにする

となると、読者対象はビジネスの現場にいる人だけでなく「思い通りにいかないものを、どうにかこうにか『いい感じ』にし、成果を最大化したい人」にまで及びます。
自分自身を『いい感じ』にするために役立つ本でもあります。

マネジメントという概念を理解するのに役立つものとして「環境」「プロセス」「リソース」「感情」の4つ(「四元素」)を起点としてマネジメントの対象を「セルフマネジメント」」と「チームマネジメント」で体系づけます。

この本では「何をマネジメントするのか?」の観点からマネジメントの全体像を大きく「仕事に関する要素」と「人に関する要素」に分け、それぞれに3つの要素にまとめます。

「仕事に関する要素」・・・・時間(タイムマネジメント)、仕事(タスクマネジメント)、情報(情報マネジメント)

「人に関する要素」・・・・感情(エモーションマネジメント)、関係性(リレーションマネジメント)、期待値(エクスペクテーションマネジメント)

大半がイラストで描かれていて、イメージで伝わってくるのが魅力的です。

最終のChapter5の部分は「デジタル時代のマネジメント」。

リモート・ワークの現場で求められる意識改革についてもとても重要なヒントを提供してくれています。

私は今まで新星出版社刊行の『サクッとわかるビジネス教養』シリーズの『サクッとわかる ビジネス教養 地政学』 (奥山 真司監修)と『サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学』(阿部 誠監修)を読んでとても役立っています。

 

そのシリーズの中の1つとして『サクッとわかるビジネス教養 アドラー心理学』がこの夏に私の監修で出せることをとても喜びとしています。


2.いよいよFacebook Live 【子どもの目が輝く! 自信の引き出し方】の開催が明日のお昼に迫りました。

日時:4月22日(金)12:15~12:50
ナビゲーター:渡辺歩実さん手賀総子さん

子どもの自信ややる気がぐいぐい伸びるアドラー流の関わり方をなんと今回無料で聴くことができます。

ご視聴はこちらの無料Facebookグループから
   ↓
自分の魅力が発見できる!【自分はじめLabo】
https://www.facebook.com/groups/1042292366342808
 
事前に参加していただくと通知が届きます。
(アーカイブ視聴もできます)

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<お目休めコーナー> 4月の花(19)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

川越のホテルにいます。
昨日と本日、上福岡のある学園で研修をしているためです。
このことについては、明日のブログに書きますね。

さて、以前読んでいた『アドラー心理学を深く知る29のキーワード』(梶野 真著、祥伝社新書、840円+税)を改めて読みました。

2015年3月発刊の本で、重版がかかっていないのが残念な本です。

本来は祥伝社から私に執筆依頼があったのですが、私は著者としてミネソタ・アドラー心理学大学院でしっかりとアドラー心理学を学んで帰国された 梶野 真さん を著者として推挙しました。

私があえて本書を推薦する理由は次の4つです。

1.新書でありながらアドラー心理学の理論書としてかなり体系的に書かれた本であること

2.内容に最近の北米地区で伝わるアドラー心理学が込められていること

3.ライフスタイルの「最優先目標」について詳しく書かれた本であること

4.参考文献がしっかりしていて、著者の梶野さんのひたむきさが感じられること

本書の構成は下記のとおりで、29のキーワードが明確です。

第1編「自分」とは何か
1、所属 2、共同体感覚 3、全体論 4、現象学 5、創造力
6、目標 7、ライフスタイル(最優先目標) 8、躊躇する態度
9、そうですね……とはいっても 10、克服 11、使用の心理学
12、勇気づけ 13、不完全である勇気

第2編「3つのライフタスク」とは何か
・仕事のタスク
14、貢献 15、器官劣等性 16、優越感
17、罪悪感 18、勇気
・交友のタスク
19、優越コンプレックス 20、軽蔑傾向
21、私的論理 22、相互尊敬・相互信頼 23、まるで……のように
・愛のタスク
24、協力 25、誕生順位
26、勇気をくじかれた子供の誤った目標
27、自然の結末と論理的結末  28、対人関係論 29、目的論


1,000円でお釣りがくる本ですので、お読みになることを強くお勧めします。

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<お目休めコーナー> 3月の花(20)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

新年に入って面白い現象があります。

夜中に見た夢が2日連続して課題の明確化、近未来のリハーサルにピッタリの夢だったのです。

◆アドラー心理学による夢に解釈は次のカテゴリーをご参照願います。

アドラー心理学による夢解釈講座

これからが本番。

1.読書欲がとても旺盛になって、2冊の本を読み終えました。

(1)『幸福学×経営学』(前野隆司・小森谷浩志・天外伺朗、内外出版社、1,650円)

前野隆司先生のお名前に惹かれて買い求めました。

しかし、前野隆司先生の書いていらっしゃることも参考になりましたが、私は第3章「これまでの経営学、これからの経営学」担当の小森谷浩志さんの書かれた内容に深く感動しました。

過去・現在・未来の企業の進むべき方向性がクリアになりました。

「幸福学」だけでもなく、「経営学」単独でもなく、2つのコラボがこの本の魅力を高めています。

全体を通して「ブラック企業」とは相反する「ホワイト企業」のあり方が鮮明になりました。

(2)『瞬読』(山中恵美子著、CBCreative、1,540円)

著者の山中恵美子さん (株式会社 瞬読 代表取締役)から12月6日にプレゼントしていただきました。

◆その時のいきさつは次のブログで

・2021年12月7日付けブログ clubhouseでつながったオモロイ人たちのけったいな物語

本は1月2日に読み終えました。

私は「速読」に類する本をかなり読みましたし、「速読法」もいろいろ試しました。

この「瞬読」は眼球訓練も不要、面倒くささもストレスも無縁、それでいて速読効果だけでなく集中力、記憶力、学力、運動神経のアップにつながるメソッドで、書かれた内容を実践するだけで相当の読書スピードと記憶力アップが確かになりそうです。

なお、2月6日(日)の5:00から彼女の主宰するclubhouseにゲスト出演することになっています。
早朝のやり取りが楽しみです。


2.昨日のことを2つほど。

(1)新年に入ってやたらお寺に惹かれています。

東光寺と高徳院にカミさんと一緒に新年のご挨拶に行ってきました。

人気が少なくてゆったりできました。

(2)昨晩21:00~配信のYouTubeアドラー心理学専門チャンネル/ヒューマン・ギルド ではアドラー心理学ベーシック・コースのことを永藤かおるさんがお伝え。

今年はヒューマン・ギルドの原点に立ち返って理論編のアドラー心理学ベーシック・コース と技法編の「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」をしっかりと講座展開していきます。

再受講もお勧めです。

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<お目休めコーナー> 1月の花(3)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月16日)は一昨日に続いて新潟の某金融機関の新任役職者の31名の研修を13:00~17:00に行いました。

2日間で62名の新任役職者にアドラー心理学に基づくリーダーシップとコミュニケーションを伝えられたことになります。


さて、株式会社平本式 の 平本あきおさん と慶應義塾大学大学院教授の前野隆司さんの共著『アドラー心理学×幸福学でつかむ! 幸せに生きる方法』(ワニ・ブックス、税込み1,650円)の紹介です。

この本は平本あきおさん から出版社のワニ・ブックスを通じていただいていました。

感想を羅列的に書くと、次のとおりです。

・平本さんと前野さんのコラボの妙が顕著です。
平本さんのアドラー心理学の講義に対して、前野さんが幸福学の立場、あるいは読者代表として質問し、平本さんが明快に答えています。

・平本さんが使うたとえ話とケースがとてもわかりやすい。

・勇気づけをアドラー心理学の個々の理論と結び付けているため腑に落ちやすい。

・平本式アドラー心理学がこの本にいかんなく発揮されていて、私としても「待ってました!」と言える本になり大歓迎です。
今まで平本さんがあまり語っていなかった子育ての分野にも及び、強くお勧めしたい本になりました。


「あとがき」で私のことにも言及の上、ご恵贈いただいた平本さんに心からの感謝を申し上げます。


さて、株式会社平本式 の 平本あきおさん と2022年1月4日(火)21:00から 新春YouTube Live 対談を行います。

YouTube対談・プロフェッショナルに聴く


11月14日に平本さんからこんなメッセージが届いたことがキッカケです。

岩井さん、お久しぶりです。
ふと朝瞑想中、帰国時はもちろん、35年間、ヒューマンギルドを通して、どれほどお世話になったか、感謝の気持ちが湧いてきてぜひぜひ恩返しがしたいので、私のYouTubeにゲスト登壇していただけませんか?
岩井さんやヒューマン・ギルドの魅力や歴史をインタビューして伝えたいです。

私は快諾しました。
そして、実現に及んだこの企画。

イベント主催者: 株式会社平本式 
公開  ・ Facebook利用者以外を含むすべての人
平本あきおChannel・YouTube Live 対談
今回のゲストはヒューマン・ギルド代表取締役 岩井俊憲さん

確認と申し込みは下記から
   ↓   ↓
https://fb.me/e/25bwurowk ← Yahooからなら入れます!

私も今からとても楽しみです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

普段と違う書き出しをします。

私は昨年から今年に続いているコロナ禍は一種の戦争だという認識をしています。
敵の見えない戦争、新兵器を使われた戦争。
そして、時代を大きく変えることになる戦争。

この大きな経験は日本人としてしっかりと自覚しておかなければなりません。

私はこの経験を2つの四文字熟語で形容します。

1.【暗中模索】(あんちゅうもさく)
手がかりのないまま、あれこれとやってみること。暗闇くらやみの中で、手探りをして求めること

2.【不易流行】(ふえきりゅうこう)
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと

(注)共に『三省堂 新明解四字熟語辞典』をもとに

さらには、2つに関連して本の紹介をします。

1.【暗中模索】

手掛かりのないままあれこれとやってみて、そろそろ出口が見えてきた感があります。
しかし、欧米や韓国の例では、いつまた感染の波が訪れるかわかりません。

そんな時期に『急に「変われ」と言われても』(熊野英一・杉山錠士編著、小学館、1,650円)を紹介します。

編者の2人が6人の話し手からコロナ禍の【暗中模索】の時期に「この先どうすればいいか?」を尋ねてまとめた本で、この時期に読んでもたくさんの「なるほど」が得られます。


2.【不易流行】

いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくためには「原理原則」を持たなければなりません。

影響力を持つリーダーにこそ「原理原則」が求められます。

『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の言葉』(岩田松雄、サンマーク出版、1,540円)は、大の読書家で「ミッション」をもとにした経営を推奨する著者が本からピックアップした51の言葉をもとに「原理原則」を示した本です。

今回はあえて詳しい内容を省略しました。

ご関心のある方はお読みください。

【暗中模索】と【不易流行】のヒントが得られます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日の晩から読み始め途中でやめられなくなり、昨日中に読み終わった本を紹介します。

こんなに集中して読書したのは今年初めてです。

その本は『ミッション  元スターバックスCEOが教える働く理由』(岩田松雄、アスコム、1,540円)です。

岩田松雄氏は元スターバックスコーヒージャパン 代表取締役最高経営責任者などで活躍し、現在はリーダーシップ コンサルティング代表を務めています。

今年の7月にあるオンラインセミナーで短時間の講座を受けて感動し、「スターバックスは単にコーヒーを売っているのではない。人々に喜びを運んでいるのだ」という言葉に代表される「ミッション」がずっと心に残っていました。

そのセミナーでもこの本でも「ミッション」について次のように語られています。

広義のミッションは「経営理念」で、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を統合した概念

「ミッション」は「ビジョン」「バリュー」と共に語られますが、それぞれの意味を次のとおり表現しています。

「ミッション(狭義)」・・・・企業の使命や存在意義、何を達成したいかを意味するもの
「ビジョン」・・・・目指すべき方向性、将来あるべき姿のこと
「バリュー」・・・・企業の価値観、すなわちミッションやビジョンを、どうやって、何を大切にしながら達成していくかという行動の判断基準

この本では、「どうすれば人を魅了できるのか」(第1章)で読者を訴求し、著者が歩んだ「ザ・ボディショップとアニータ・ロディック」(第2章)、「スターバックスは単にコーヒーを売っているのではない」(第3章)でミッションについて深め、「僕たちは何のために働くのか」(第4章)で働く意味を問いかけ、「自分のミッションを作る7つのヒント」(第5章)以下でミッションを個人レベルまで落とし込んで書いてくれています。

途中に「奇跡」「感動体験」「ヒント」「習慣」が散りばめられ、私はビジネス書に久しぶりに感動を覚えました。

本当はもっともっと書きたいのですが、私の紹介を読むよりは実際にこの本を手に取ることを強くお勧めします。

ビジネスとしてではなく個人の成長を求める人のためにもお勧めです。

私は、この本に触発されて第15期 アドラー心理学に基づく 人おこし・組織おこしリーダー養成講座(集合型・リアル開催)によりミッション色を強めて展開することを決意しました。

第15期 アドラー心理学に基づく 人おこし・組織おこしリーダー養成講座(集合型・リアル開催)の詳細

※参加資格
1)ELM勇気づけトレーナー養成講座、SMILEリーダー養成講座、アドラー・カウンセラー養成講座、いずれかの修了者(ELM勇気づけリーダー養成講座修了者は参加資格に該当しません)
2)ヒューマン・ギルド会員
3)『アドラー流「自信」が生まれる本』三笠書房、王様文庫、600円+税を読んでいること 

講師:岩井俊憲
日時:2021年12月18日(土)10:00~17:00
受講料:33,000円(税込)、再受講:16,500円(税込、再受講はHG会員様限定、4名まで)。
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/787 から詳細確認及びお申し込みができます。 

また、ミッションに近づくためにあなたのライフスタイルをより有効活用するために次の講座もお勧めします。

ライフスタイルを物語で読み解く~世界に一つだけの物語(オンライン開催)
 
講師:佐藤健陽氏(佐藤たけはるカウンセリングオフィス代表、シニアアドラー・カウンセラー)日程:12月4日・5日(土日)それぞれ13:30~17:00
参加条件:アドラー心理学の基礎知識のある方に限ります。
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/783 から詳細確認及びお申し込みができます。

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<お目休めコーナー> 11月の花(6)



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おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月21日)は学びと読書の1日でした。

まず学び。

オンラインで経営と心理をミックスさせた講座を受けました。

内容はとてもよかったのですが、2時間半の講座のうち2時間が講師による一方的なプレゼンのため途中居眠りしてしまったりして、「もう限界」と判断して退出しました。

50人近くの受講者がいて、どうなるかと期待したのですが、反面教師をして学びました。

現在オンライン開催のアドラー心理学ベーシック・コース(6日間)が進行中ですが、この講座の講師として永藤かおる講師 と私は従来よりも進化している姿をお見せできていると自負しております。

◆次回のオンライン開催のアドラー心理学ベーシック・コース は次のとおり開催します。

 日程:2021年10-12月コース 10月3.17.31日.11月14.28日.12月12日(全・日)
 時間:全日13:15-17:15 


さて、昨日は西加奈子の『おまじない』(ちくま文庫、620円+税)の中から『孫係』を読みました。

カミさんが強く「『孫係』だけでいいから読んで」と強く勧めてくれたからです。

小学校6年生の一人娘から見た祖父の滞在を巡る家族像の心理描写がすごい!

長野県で一人暮らしをしている美術史専攻の大学教授の祖父を母の強い主張により1カ月の同居から物語が始まります。

この物語の語り部は孫娘です。

うちに泊まることさんざん渋ったおじいちゃまを母親が「遠慮しないで家族なんだから!」の一言で決まった同居。

年に1度か2度、長野のおうちに遊びに行く関係ならよかったものの、おばあちゃんを亡くしても自立しているおじいちゃんと同居するのは、祖父も孫娘も気づまりです。

孫娘にとっては、血の繋がったおじいちゃまが家にいるのをおかしな感じを抱き、ため息をつくようになります。

ファザコンの母親はハイテンションなだけに余計、落差があるようです。

孫娘がリビングで「ひとりになりたいなぁ」と言っているのをおじいちゃまに聞かれたことから物語が急展開します。

おじいちゃまも同じ思いだったのです。

そこで2人は急接近。

ホンネトークが行きかい、お互いを「係」として「孫係」「爺係」とし、2人は忠実に、立派に係をこなすようになりました。

おじいちゃまが帰る日、ママが涙をぼろぼろ流しているシーンを見た孫娘は、ママだって「お父様のことが大好きな娘」をきちんとこなしていたと推測します。


これ以上内容に触れることはしません。

家の中でもある種の役割行動があるし、そのワークタスクを健全にこなせる「係」を任じるのも大切なことだ、ということをアドラー心理学の立場から改めて学びました。

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おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月15日)は76回目の終戦記念日。
戦没者追悼式が行われていました。


「降る雪や明治は遠くなりにけり」
これは俳人・中村草田男が昭和6年、大学生だった時期にうたった代表句です。

令和の時代には「昭和」もまた遠くの時代のように思われるかもしれませんが、私たちは日本の長い歴史の中でも昭和の時代を忘れてはなりません。

そのためにも私は、2つの昭和史の本を紹介します。

1つは『昭和史 1926→1945』(半藤一利、平凡社、文庫972円+税)

「昭和の語り部」半藤一利氏による500ページにも及ぶ語り下ろしの本です。

「軍部の独走+統制の利かない政府+戦意を煽るマスコミ+熱狂に走った国民+開戦の歯止めになりきれずに戦争終結の役割を担った天皇=昭和史 1926→1945」の構図で語られています。

著者は、第2次世界大戦を「アホな戦争をした」と結論づけています。


もう1つは、半藤氏の『昭和史 』を「東京裁判史観に立っている」と批判し、マッカーサー元帥すら後に「自衛のための戦争だった」と証言していることも材料としながら別の歴史観を唱える『渡部昇一の昭和史』(ワック出版局、税込み1,100円)

私はある出来事に対する論評やメッセージを鵜呑みにするのではなく絶えず両極の立場を参考にしながら判断したいタイプなので、「昭和史」を読むために2つの立場の本を紹介しました。

ついでに、戦後史を知るために江藤淳の本も紹介しておきます。

『忘れたことと忘れさせられたこと』(江藤淳、文春文庫)

『忘れたことと忘れさせられたこと』は、日本がいわゆる「無条件降伏」をしたのではない事実を日本人自身が歪曲したことをさまざまな公的文書で明らかにしたもので、著者のもう1つの『閉ざされた言語空間』(文春文庫)― 戦後のGHQの検閲による言論統制と新聞社自身による自主規制がわかる本 ― と共に読むと、私たちが教えられてきた歴史認識が一変します。

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