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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨年末に読んだ本の紹介です。

『感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ』(大平信孝著、かんき出版、税込み1,650円)

大平信孝さん(株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。目標実現の専門家)の12月発刊の本。
25万部を超えるベストセラーとなった『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』に続く待望の第2弾で、発売月に早くも重版がかかりベストセラー路線をひた走っています。

『感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ』のタイトルからやや操作的な本かと思う人がいるでしょうが、さにあらず。
(1)アドラー心理学、(2)脳科学、(3)コーチングのテクニックを使って、科学的に人を動かすコツを豊富なイラストを交えながら紹介している本の第1章は「相手との信頼関係が劇的に深まる! コミュニケーションの技術」から始まります。

「課題の分離」で終わらせず「共同の課題」に入るためには「信頼関係」なくして実現できないことを強調し、アドラー心理学のマインドをとても大事にしてくれています。

さらに、「信頼関係」を構築するためにはコーチングでよく使われる【承認】が必要だとして、(1)結果承認、(2)行動承認、(3)存在承認に加えて(4)第三者からの承認にも及び、「褒める」ための評価でなく、相手のできている箇所について「事実を指摘する」【承認】を伝えてくれています。
コーチングの技術の中に脳科学の知見を取り込みながらアドラー心理学の「勇気づけ」が基盤となっているのがこの本の特徴です。

後半の第5章「相手を成長と自立に導く! 夢・目標実現サポートのコツ」では、第4章までのこの本での学びが「相手を成長と自立」をサポートすることに活かされ、巻末付録の「相手を『すぐやる人』に変える! 『週1ノート』活用法」によってより実践レベルを高めてくれます。

イラストも豊富で、編集者だけでなくイラストレーターとの協力を成し遂げてしまう誠実な大平さんのお人柄がにじみ出た本でもあり、とても清々しい気分で読み終えることができました。

大平さん、いい本を出してくれてありがとうございました。
大平さんから「ベストセラー本を次々と出す<セルフプロデュース力>の高め方」のお話をお聞きしたく思い始めています。

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