アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

最近、こんな「ボケ」体験をしました。

指定の日に研修のお世話を願っているOさんに資料を送らねばならないところをすっかり失念しておりました。

普段は、パソコンに「Daily Work」という欄があって、そこにやらねばならないことを打ち込んでいるのが習慣の私なのですが、肝心のそのパソコンがなく、おまけに手帳の期限のところに付箋紙を貼っていたため、隠れていたため見ずじまいだったのです。

Oさんから催促されて、「明日にもお送りします」とは言ったものの、私が日ごろ持ち歩いているパソコンを修理中のためどうしたものかと思っていました。

電話では、Oさんから「やっつけ仕事は困ります」と追い討ちされ、カチーンときました。半分該当するのですが、カチーンでした。

現在、急場しのぎで使っているパソコンに昨年のデータが残っていて、同じ内容だったため、事なきを得たのですが、問題はその次の日です。

Oさんのお世話による研修に向かう道筋、昨日の非を詫びつつ、その日の研修のことを話題にしていた時です。

「岩井先生、その他に確認しておかなければならないことはありませんか? 記憶が定かでないとか」

こんなふうに言われました。

この言葉には傷つきました。私がまるで「ボケ」のように扱われたからです。

「その言葉には、傷つきました」と言いたいところ、グッと飲み込みました。場にそぐわない沈黙を続けつつ、心の中では「Oさんにはもう2度と研修のお世話になるまい」と繰り返していました。

午前中の研修が順調に進んだ後のお昼休み、私はOさんと昼食を楽しみました。

プライベートの話題でも盛り上がり、Oさんと私との関係は、18年来の年季を感じさせ、朝の傷つき、落ち込みが嘘のようでした。

おそらくOさんは、私をボケ扱いする気持ちもなく、「記憶が定かでないとか」も、たまたま出た言葉だったのかもしれません。

となると、「その言葉には、傷つきました」と言いたかったこと、「もうOさんには2度と研修のお世話になるまい」という悲劇的な結末を迎えそうな内なる言葉も、私のセルフ・トーク(自分が自分に心の中で言う言葉)に他ならず、「言わなくて良かった」と思った、アホな岩井の出来事でした。

自分は、「ボケ」でなく「アホ」寸前だったのです。


<お目休めコーナー> ご近所の塀の花



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