おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月21日)のNHK総合テレビの「プロフェッショナル」では、あえて弱小の中国の杭州緑城の監督に就任した、岡田武史監督(サッカー日本代表前監督)の指導ぶりとその苦悩が描かれていました。
この番組での3つのポイントを指摘しておきます。
1.岡田監督の理想は「選手に気づかせて育てたい」で、とかくスポーツにありがちなこまごまとした指導スタイルとは異なります。
2.サッカー日本代表監督を2回引き受けたうちの1回目と2回目は指導法を変え、2回目に選手と試合のビデオを観ながら「このドリブル、いいね」と言ったことで選手のやる気を引き出すようになったシーンがありました。
1回目の時は、「ここはこうすべきだった」と、欠点を指摘するコメントしていたのです。
3.杭州緑城チームを指導するにあたっては、基本は「選手に気づかせて育てたい」ですが、選手のレベルに合わせて、こまごまとした指導スタイルを採用しました。
リーダーシップ論で論評すると、
1.は「信頼に基づくリーダーシップ」
2.は「『ダメ出し』に代わる『ヨイ出し』リーダーシップ」
3.は選手たちの成熟度に合わせて指導スタイルを変える「状況対応型リーダーシップ」
が特徴でした。
中国チームの監督ですが、岡田武史さんの今後のリーダーシップに期待します。
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