おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(12月10日)は10:00~15:00に某IT企業の採用面接担当者14名の4時間オンライン研修を行いました。
この研修の持ち味を「採用面接ご担当の方々の知識と経験が心理学 ー 主にアドラー心理学 ーによって裏付けられ、『人間知』(アドラーの言葉)と面接対応力が養われます」として、2日目には
4.採用面接に活かす心理学的基礎
5.勇気づけの理論と実践
をしっかりとお伝えしました。
午後からオブザーブ参加された執行役員(人事本部長)のMさんは、ブレイクアウトセッションに入られながら「学びと感謝」と伝える勇気づけの演習場面で「涙が出そうになった」と語り、研修後のご担当のKさんとその方と私の3人でのやり取りでは研修の内容についてとても高く評価してくださいました。
アドラー心理学で培ったカウンセリングの理論と技法が採用面接ご担当の方々にしっかりと届いた8時間になったようです。
逆にまた、採用面接ご担当の方々に行った研修がカウンセリングにかなり使えそうなことが確認できました。
さて、昨日に続いて「ジョセフ・ペルグリーノ博士の共同体感覚の概念」をお伝えします。
今日はその2回目。
2、どうやって共同体感覚を育てるか?
時々他者の共同体感覚を育てるにはどうしたらよいか私に尋ねる人がいます。
・夫に対しての妻
・子どもに対しての親
・生徒に対しての教師
・従業員に対しての雇用主と、雇用主に対しての従業員
私の答えは簡単です。
「あなた自身から始めなさい。他者により配慮し、より繊細に、より感謝し、より協力的に、よりオープンに、より柔軟に、より自分自身を愛するようになりなさい」
「社会的な気づきを体験しなければなりません。社会的な気づきを感じなければなりません。社会的な気づきをもとに生きなければなりません」
「もっと愛せるように」という例で示そう。
・親は、親子が愛し合うことで、子ども同士が愛し合うことで、子どもの共同体感覚を育てることができる。
・愛することは、親が子どものために特別なことをしなければならないということではない。
ただ子どもと一緒にいるだけで楽しいように物事(活動)をすることである。
・愛することは、子どもを甘やかしたり、過保護にしたりすることではない。
・愛することは、子どもが物事を独力で成し遂げられるようにすることである。
・愛することは、子どもが家庭の中で貢献できるようにすることである。
・愛することは、両親が家族の雰囲気をつくることであり、その雰囲気の中で子どもは所属していると感じ、人の基本的な欲求に添えるのである。
・配慮することは、隣人の福利に関心を示すことである。
・繊細になることは、誰もが面目を失わないようなやり方で問題を解決することである。
・柔軟になることは、相互の利益につながるよう他者と協力することである。
※子ども(人)がありのままを体験するとき、自分自身を愛せるようになる。
※愛すること、配慮すること、柔軟であることは、問題を全て解決することではなく、新しく問題を作らないということで、だからこそ古い問題を解決する際に自分のエネルギーを通せるようになることである。
※共同体感覚は、あなたと私が共通のよいことを求めて、共通の動機に基づいて一緒に仕事をするときに育つ。
※私たちができるのは、自分自身の共同体感覚ー私たち自身の気づきーを育てることだけである。
それができるのは、自ら範を示すことで他者の共同体感覚を育てるのである。
※私たちが誰であって何をしていようとも(親、教師、セラピスト、医者、事務職員、ビジネスマン)、自分個人の状況の中で共同体感覚を育てることができる。
※共同体感覚の概念の深遠な意味と内容を本当に把握するには私の場合2~3年以上の年月がかかった。ゆっくり学ぶタイプだからである。
※私の望みは、共同体感覚に関して私がお伝えしておきたいことを契機に皆様方がより学びを深め、人生や他者との人間関係でもっともっと実践するよう関心を持たれれば幸いである。
共同体感覚を愛と結ぶ付けているところにペルグリーノ博士らしかがにじみ出ていますね。
もう1つの話題です。
来週13日(月)19時30分より、“大切な人の背中を押せる勇気づけの言葉かけセミナー”が開催されます。
本セミナーは、来年2月に開催される岡山ベーシックの運営パートナーチームが主催となり、企画していただきました。
講師は永藤かおるさんが担当します。
内容は初心者向きです。
皆さんの周りでの方々に声を掛けていただけると嬉しいです。
また、この日の都合が合わない方も、アーカイブ配信を予定しています。
<お目休めコーナー> 12月の花(9)