アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日は、2つのことを話題にします。
1.『妻は常に正しい』を肝に銘じて
2.『マンガ アドラー』重版(第40刷)
1.『妻は常に正しい』を肝に銘じて
ルール1 Your boss is always right.
ルール2 If your boss is wrong, see rule number 1.
これは1980年代の後半、いくつかの企業の壁にプレートになっていのを見たスローガンでした。
文字通り訳せば、「ルール1 あなたのボスは常に正しい。ルール2 もしボスが間違ってい(ると思っ)たら、ルール1を見なさい」とでもなります。
リーダーの無謬性(間違いがないこと)を示し、そのリーダーシップに従うことを強調した、その当時らしいスローガンです。
私は最近、この言葉をもじって次のように受け止めています。
ルール1 Your wife is always right.
ルール2 If your wife is wrong, see rule number 1.
「ルール1あなたの妻は常に正しい。もし妻が間違ってい(ると思っ)たら、ルール1を見なさい」
このように思ったのは、最近の妻との二人三脚の生活であり、その決定打は次の出来事でした。
昨日、大学病院に行って尿と血液の検査を行った結果、2週間前とは大きく改善していました。
2週間前は数日後に控えた手術が条件付きとなるような値だったのです。
この2週間の間、妻は食事にかなり気を使い、私の生活や体調管理にも貢献してくれていました。
その結果です。
医師も驚くほどでした。
私は食事をするとき、長い間の習慣で、まるでエサを食べるような早食いでした。
味わうよりもかき込むような食べ方の癖がありました。
妻は逆に、とても食事のスピードが遅く、一品ひとしなをとても味わって食べる人です。
間におしゃべりもします。
おそらくピーク時の私に2倍位のスピード差がありました。
年齢と共に私は、だんだん彼女のペースに合わせるようになってるものの、まだ早食いの傾向は残っています。
今この瞬間瞬間を大切にする暮らし方がこれからの私の指針になるかもしれません。
「スピードこそ命」という考え方はもう通用しません。
丁寧にじっくり味わう形にシフトチェンジさせることがこれからの課題のようです。
4月1日のブログには、こんなことを書いていましたよね。
思い返せば、私はひたすら強さ、たくましさ、優越、完璧、進歩を求めて、今までの76年の人生の大半を生きてきました。
このタイミングで神仏から授かったことは、弱さ、不完全さをも直視して、自分だけではなく、他者とも手を携えながらの生き方のようです。
生活面において「私の妻は常に正しい」と肝に銘じて、生活面のリーダーシップを妻に委ねようと、改めて気づかされたエピソードでした。
2.『マンガ アドラー』重版(第40刷)
私の68冊の出版物のうち一番売れている『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター、1,650円)の重版連絡が出版社から朝一で入りました。
第40刷 1,000部(累計151,500部)の重版です。
『超訳 アドラーの言葉』が1月26日の発売以来3カ月の経たないうちに26,000部にも達していることの影響を受けているのは間違いないです。
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』は、日本以外にも、台湾、韓国、中国だけでなく、アメリカ、ブルガリアでも翻訳・出版されています。
やがて世界を席巻することが期待されます。
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