アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
仕事・研修の谷間の来週は再入院・処置が予定されています。
心境としては、小さな死刑執行に臨むような気持ちがあります。
3月16日の退院後、左手指のしびれ・痛みに耐えつつ、家を中心に比較的穏やかに過ごしながら、ひたすら自分のライフタスクを見届けていました。
「人生の課題(ライフタスク)の中で『今、何が問われているのか?』と自問しながら、病という「セルフ(自己)」のタスクが他のタスクにどのように影響を与えているか、をアドラー心理学を学び、伝えている立場から自答しつつあります。
影響の1つは「仕事」のタスクです。
緊急入院のために予定されていた研修・イベントを果たせず、キャンセル・延期が相次ぎました。
会社にも2月29日の入院以来、ほんの数えるくらいしか出社できていません。
ただ、有難いことにスタッフや社外講師が私の代わりを果たしてくれました。
2年半連載している雑誌記事もライターの方が補完してくれました。
私の68冊目の『[新版]マンガでよくわかる アドラー流子育て』(かんき出版、1,540円)も編集者の谷内志保さん、編集協力者の星野友絵さん、イラストの藤井昌子さん、著者の岩井の最強カルテットで予定どおり4月11日に発売することができました。
影響の2つめは「愛」のタスクです。
妻の美弥子は、完璧に私をサポートしてくれています。
ふだんの食事だけでなく、着替え、包帯巻き、手当から入浴介助など書ききれないくらいのことを淡々とこなしてくれています。
私以上に「覚悟・決意・忍耐」で取り組んでいることを痛いほど感じています。
息子のタクロウは、毎日孫のソラ君の動画・写真を「みてね」で提供してくれ私たち夫婦を和ませてくれています。
そして、この連休の終わり頃、我が家の比較的近いところに転居してきます。
本人はそう言いませんが、私の今度の病がなかったなら、今住んでいるところの近くにしたことでしょう。
影響の3つめは「スピリチュアル」のタスクです。
私が2月26日に救急車で病院で搬送されたときから、私は真言(マントラ)をひたすら唱えていました。
命を失うことがなく、半身不随になることもなく、腕そのものを切り落とすこともなかったのは、神仏のご加護としか受け止められないのです。
それだけでなく、私を応援してくれている人たちの祈りがしっかりと届くようになっている自分を感じています。
以上を考えてみると、私が直面した事態は【難有り】でした。
それでも、ライフタスク面でこんなに恵まれているのは【有難し】としか言いようがないのです。
心から「有難うございます」と感謝申し上げます。
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