おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
久しぶりの本の紹介です。
『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』(守屋智敬著、かんき出版、1,400円+税)
「無意識の思い込み=アンコンシャス・バイアス」について
「知る」
↓
「気づく」
↓
「対処する」
というステップで学べる本です。
私はアドラー心理学の「認知論」、特に「ベーシック・ミステイクス(基本的な誤り)」という私的論理によって生じる認知の歪みについて、より実践的に生かせる本として推薦します。
「アンコンシャス・バイアス」は「脳がストレスを回避するため」、脳が無意識のうちに、自分にとって都合がよい解釈をすることによって起きているもので、その正体は「自己防衛心」だと知り、誰にでも存在し、自分自身の「思い込み」に気づき、対処することで一貫した本です。
この本の魅力的なところは、「アンコンシャス・バイアス」に気づき、対処する点において痒いところに手が届く構成になっていて、巻末付録に「リーダーが意識しておきたい代表的な15のアンコンシャス・バイアス」まで紹介されているところです。
あえて細かい紹介をしませんので、下記の目次を参照して、心が動く人はお買い求めになることをお勧めします。
読み進んでいると、「そうだ。そのとおり」という部分が何カ所もあることを発見するでしょう。
<目次)
はじめに
Chapter0◎職場にあふれている「アンコンシャス・バイアス」の正体
◇アンコンシャス・バイアスって何?
◇なぜ、人は「無意識の思い込み」をしてしまうのか?
◇どんな弊害を引き起こすのか?
Chapter1◎自分の「無意識のバイアス」に気づく
◇リーダーのバイアスが周囲にどんな影響を及ぼしているかに気づく
◇自己認知力を高める1
相手の非言語メッセージを意識する~相手から自分を知る
◇自己認知力を高める2
アンコンシャス・バイアスを記録してみる~思考のクセを発見する
◇自己認知力を高める3
相手を意のままに操ろうとしない~自己防衛に走らない
◇自己認知力を高める4
感情を言葉にする~気持ちを落ち着かせる
◇自己認知力を高める5
目的に立ち戻る~長期的な課題に対処する
Chapter2◎バイアスがあらわれやすい言動をやめる
◇アンコンシャス・バイアスは「2つの言動」にあらわれる
~「決めつけ」と「押しつけ」
◇決めつけの言動1
普通そうだろう ▽ 価値観の決めつけ
◇決めつけの言動2
そんなことできっこない ▽ 能力の決めつけ
◇押しつけの言動1
つべこべ言うな ▽ 解釈の押しつけ
◇押しつけの言動2
これくらいできて当然 ▽ 理想の押しつけ
Chapter3◎意識の置きどころを変える
◇対処の基本は「意識化」すること
◇意識化1 言われた相手の「心のあと味」に目を向ける
◇意識化2「なぜ?」ではなく「何が大切?」と未来に向けた質問をする
◇意識化3「今・現実」を意識する
◇意識化4 バイアスを意識的に上書きする
◇意識化5「プラス面」に意識を向ける
◇意識化6「セルフイメージ」を上書きする
◇意識化7「あともうひとつの情報は?」「別の情報は?」を意識する
◇意識化8 新たな経験で上書きする
Chapter4◎互いのバイアスに振り回わされないチームになる
◇自分のなかにある「思い込み」を伝え合う
◇チームの「共通言語」にする
◇リーダー自ら自己開示して心理的安全性を担保する
◇相手を変えようとするのではなく、自らがわる
◇フィードバック・ループをチームで回す
◇言葉の解釈を互いに確認し合う
◇余裕をつくる
◇メンバーが大切にしていることをリーダーも大切にする
巻末付録◎リーダーが意識しておきたい代表的な15のアンコンシャス・バイアス
◇職場の人間関係や仕事に影響する代表的なシャス・バイアス
◇キャリアや成長に影響する代表的なアンコンシャス・バイアス
あとがき
参考文献
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