アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月1日)のメイン・イベントは 劇団四季 の主力俳優 石波義人さんをお招きして 10:00~12:00に「わが役者人生に悔いなし!― 劇団昴、そして劇団四季で俳優を務めて」の対談イベントを行ったことです。

受講者27名ほどの参加者でしたが、比較的少人数ゆえの一体感が生まれました。

3部構成からなり、第1部はクレージーなほどミュージカル好きの、総合ファシリテーターの 番澤清美さん から現在在籍中の劇団四季での活躍にヒストリーをインタビューしていただきました。

現在でこそ、劇団四季「アラジン」のサルタン王として不動の地位を確保していらっしゃる石波さんですが、2010年に劇団四季に正式入団後も二度ほど契約解除(数日後と2か月後に復帰)になった話。
17人の東京藝術大学などの音楽大学出身者などの応募者からサルタン王に選ばれたいきさつ。
まずは 劇団四季 の厳しさが浮き彫りになりました。

さらには、劇団四季 の創設者に一人の浅利慶太氏の「慣れ、ダレ、崩れ、去れ!」の言葉(下のスライドの左上参照、当日の参加には配布)に代表される、妥協を許さない演出・指導ぶりが語られました。

初めて劇団四季のミュージカルを観に来た人に損をさせずに感動を与えて帰す使命が徹底している劇団四季 の主力俳優である石波さんは、「アラジン」の進化の秘訣を次の言葉で語ってくれました。

「毎日、相手役のセリフを後の展開を考えず、初めて会ったかのように新鮮に聴く」

そよ風のような「ブリージング」という雰囲気を示す言葉を何度も口にされていました。

この点を研修やカウンセリングに相通じるところとして受け止めました。

第1部では、 番澤清美さんの質問力の鋭さが印象的でした。


休憩を挟んでの第2部は私がインタビューの担当。

「なぜ演劇の道に入ったか?」については、大学生の時に 福田恒存氏(翻訳家・評論家・劇作家・演出家)に影響され、彼の主催する「劇団雲」に大学4年時に入団し、その後の経緯で劇団昴に所属するようになったようです。

役者としてイントネーションが極めて破壊されている栃木弁にコンプレックスを抱き、克服までに20年を要したことも参加者に強く印象が残ったようです。

私が今までに何度も聞こうと思っていて聞けなかった質問がありました。

「もし生まれ変わって自由に職業を選ぶことができるとしたら役者を選びますか?」

石波さんはためらうことなく答えました。

「もちろんです!」

小学・中学・高校・大学と石波さんの先輩である私は、石波さんが役者では生計が成り立たず、実家の燃料店に手伝いに行っていたことや、劇団四季に移っても新聞配達のアルバイトをされていたことを知っていたので、思い切って質問したのです。

そう答えるだろうとは、おおよそ推測していたものの、ここまで強く言い切ったことは感動でした。


第3部の質疑応答シーンでは、「俳優は人間修行」という福田恒存氏の言葉、「役を演じることは、より自分らしい自分になることで、そこには自分との対話が欠かせない」など、アドラー心理学を学び続けることと相通じるものがありました。


最終場面では、第2弾開催のご要望がしきりでした。

オリンピックの開催期間中にも関わらずご参加の方々、オンラインサポート役の 佐藤健陽さん(写真左下)、総合ファシリテーターだけでなく石波さんのZoomの指南役、長時間の事前打ち合わせ、当日のインタビュアーとしても大活躍の 番澤清美さん 、そして何よりも、なかなかこういう場に出にくい環境にありながら主役を務めていただいた 石波義人さん に心からの感謝を捧げます。

「わが役者人生に悔いなし!― 劇団昴、そして劇団四季で俳優を務めて」にご関心がある方には後日配信のアーカイブ録画申し込みがお勧めです。

ご参加の方は「アーカイブ録画」申し込み促進のご協力を。
申し込み先は、ご参加の方々の方式と同じです。
申し込み時は「アーカイブ録画」記載のほど

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