夏姿富士二景・・・東海道富士市近辺と清水日本平ホテルからの富士山
静岡での写真展に友人と出かけた。
友人は、ドライブには、ちょっとこだわりを持っており、今、流行のカーナビを使わない・・・まぁ、頑固と言えないこともないが、要するに、カーナビの使い方を覚えられないかららしい・・・で、案の定、迷いながら目的地に着いた。
お互い急ぐ旅でもないから、道に迷おうが、遠回りだろうが困ることは無い。
車を運転している人(友人だけかな?)は、行きつ戻りつには、あまり気にしていないようだが、昔の私だったら、目的地を探しながら車で行くなんて、根っから嫌いだったから、電車に乗って駅からタクシーで行く方法を選んだものだ・・・だって、イライラしないでしょ。
その私が、この迷いながらのドライブが楽しいと思えたから、面白いではありませんか!
楽しい気分が広がっていくと、優しい気持ちもおきてきて、夏姿の富士にも美しさを感じるんですね・・・ちなみに、友人は、雪の無い富士山なんて富士では無いと言います・・・私の好みは雪が無い方ですが、どうですか?
日本平ホテルのラウンジで、好みの富士を眺めながら、好みの珈琲を一杯味わう・・・いやぁ、幸せだなぁ!
帰宅してから、新聞を広げたら「小林一茶」の句が目に止まる。
(毎日新聞 季語刻々今昔から)
目出度さは ことしの蚊にも 喰われけり
五十にして 都の蚊にも 喰われけり
それがしが 宿は藪蚊の 名所かな
来るからに 蚊にもふるまふ 寝酒かな
昼の蚊や だまりこくって 後ろから
蚊に喰われても楽しめるなんて、生きていて本当に幸せ!と感じているんですね、一茶さん。
日本平ホテル ラウンジにて、富士と駿河湾を望みながら、珈琲を楽しむ。
何より静かで・・・こんな贅沢して良いのかしら、幸せ幸せ!・・・な~んて思ったりしている。
タンゴ「月下の蘭」。