〇フレンズ・オン・アイス2021(2021年8月29日、12:30~、KOSÉ新横浜スケートセンター)
荒川静香さんが中心となり、2006年から企画プロデュースしているアイスショーを初めて見てきた。4月の「STARS on ICE」、5月の「Prince Ice World」に続いて、今年3回目の観戦である。ちなみに7月の「Dreams on Ice」はチケット争奪戦に敗北、8月の「THE ICE」とこの公演と、どちらに行くか迷ったが、出演者の年齢層の高いこっちにした。
出演者は、荒川静香、本田武史、鈴木明子、安藤美姫、織田信成、無良崇人、本郷理華、村上佳菜子、小林宏一、中野耀司、宇野昌磨、田中刑事、坂本花織、樋口新葉、宮原知子。プロ転向組と現役選手が2:1という構成。
私は、現役選手の、体力と技術で攻めまくる演技を息をつめて見守るのもいいが、それぞれ個性に磨きをかけたプロスケーターの演技を、少しゆったりして気持ちで見るのも好きなのだ。鈴木明子さんの「O(オー)」、織田信成くんの「ゴースト」は、久しぶりで嬉しかった。本田武史さんの「The Perfect Fan」は亡きお母様に捧げるプログラムという紹介があった。本田さんはイーグルを見てるだけで幸せ。本田さん、無良崇人さん、田中刑事さんの「雨に唄えば」も楽しかったけど、三人の誰を見たらいいか、目が忙しかった。
荒川静香さんは、コラボプロを含め、確か3プロ演じていた。クールでカッコよかったり、神仙姐姐のように神秘的だったり、しっとり情緒的だったり、どんなキャラクターも演じてしまう。そして相変わらず身体の使い方がきれい。現役感バリバリで、しかも日本スケート連盟副会長で、お母さんでもあるって、超人的だと思う。
現役組は、本格的なシーズンインが間近に迫っていることもあって、それぞれ気合の入った演技を見せてくれた。特に宮原知子さんの「トスカ」。原曲が好きということもあるけど、気持ちが入って少し泣いてしまった。名プログラムだと思う。宇野昌磨くんは高難度のジャンプが続く「オーボエ協奏曲」をノーミスで! 4月に見た「ボレロ」はまだ挑戦を始めたばかりの印象だったけど、だいぶこなれているのだろうな。フィナーレや群舞の表情を見ていても、昌磨くん、大人になったなあと感慨深かった。
さあシーズンイン。選手のみなさんが、無事に、安全に演技できますように。そして来年こそ、アイスショーに海外のスケーターたちが帰ってきてくれますように。