今年の年末年始のカレンダーは9連休で、さらに私は年休を加えて10連休にした。遠くに出かける予定は入れなかったので、せいぜい近所をぶらぶらして、のんびり過ごしている。
今日は、正月特別開館の深川江戸資料館で獅子舞が見られるというので行ってきた。江戸の街並みを再現した常設展示室が会場。時間になると、砂村囃子睦会の獅子舞の一行が現れて、一軒一軒、年賀の詞を添えて訪ね歩く。お囃子に乗って、獅子が首を振ったり背を伸ばしたりの演技を見せたあと、パパパン、パパパン、パパパン、パンの一本絞めで締める。顔役のおじさんが「この家はハワイに行ってて留守だったな」「ここは喪中だ」など小芝居を入れてくるのが楽しい。獅子は、家々だけでなく、共同井戸や共同厠や船着き場でも舞う。江戸の獅子舞は一人で演じる「一人立ち」の獅子である。
それから火の見櫓の前の広場で、様々な高度なパフォーマンスを見せてくれた(獅子の中の人は若者から熟練者に交代)。本来は座敷に上がってするものなので、茣蓙を敷いて、畳の上という約束事で演じてくれた。けっこう全身を使う演技で、特に足技が多い。器用に体をひねったり、丸まったりする仕草は、ネコを見ているようだった。
最後は、厄落しのため、お客さんの頭を噛み噛みして退場。異国のお子さんも大喜び。楽しかった!
ところで、近所の大横川は、昨年5月末から護岸耐震補強工事が進行中。このところずっと我が家の窓の正面に、大きなクレーンを積んだ作業船が停泊していたので、年末年始風景の記録に残しておこうと思っていたら、仕事納めの27日か28日に、どこかに移動してしまった。写真は越中島橋の北側の橋詰だが、ここにあった白いサクラ(オオシマザクラ?)が伐られてしまったのは本当に残念。遊歩道の封鎖は2025年1月上旬までと看板にあるのだが、サクラの開花までに終わるのだろうか。
そういえば、長らく工事中だった巽橋は、暮れに通ったら、通行止めが解除されていた。
今年の正月膳。おせちはコンビニやスーパーの格安品だが、お餅は老舗・深川伊勢屋さんの伸し餅なので絶品。どうやって食べても美味しい。餅は餅屋ということわざを実感する。蓋付きのお椀は両親の遺品整理のとき、1つだけ貰ってきたので、実家の家紋が入っている。