■龍門石窟、白楽天の墓
今日から、河南省のローカルガイドさんが加わる。山西人らしく、気性の荒い于さんとは対照的に、万事穏やかで優しい雰囲気の女性。車中の話し相手ができた于さんは、ちょっとご機嫌。
まず、山西省の雲崗と並び、中国三大石窟に数えられる龍門へ。日本人には、こちらのほうが人気が高いと思うが、私見では、奉先寺洞の三尊は、容貌が端麗 過ぎて、仏像としての魅力に欠けると思う。今回のメンバーは、いずれもここは2度目あるいは3度目だったので、ちょっと趣向を変えて、対岸にある白楽天の 墓を訪ねてもらうことにする(それにしても、龍門石窟はショートカットし過ぎ!)。
「白楽天は山西省太原の人です」と、同郷の誇りを主張する于さん。しかし、洛陽のガイドさんは「そうだったかしら?」と疑問顔。碑文によれば、白氏は太原の出である、とは書いてあるが、白楽天が太原生まれであるとは書いていなかったので、この勝負、引き分け。
三国志の英雄・関羽を祀った関林では、見学の間に、記念のハンコを彫ってもらう。画数の少ない私の名前を、なかなかカッコよく彫ってくれた。洛陽市博物館、古墓博物館は、時間をたっぷり取ってもらって堪能。夕刻、嵩山のふもとの登封市に到着した。
(2020/5月 旧geocitiesから移設)