今回のツアー旅行、参加者は14名で、半数はリタイア世代(60歳超)と思われた。70代後半くらいの元気なおばあさんは、中国語教室に通っているとのこと。中国語教室では「フーリンモー」を見ていると聞いて、一瞬、何のことかわからなかったが、ドラマポータルの「楓林網」のことだった。いま『重耳傳奇』と『封神演義』を見ているという。本国でも配信中の最新作ではないか、と驚く。
もうひとり、70歳前後のおじいさんが古典園林の写真を撮りながら、盛んに「DVDを思い出すなあ」というので、「何のDVDですか?」と聞いたら、『月に咲く花の如く』というドラマを見ているという。『那年花開月正圓』のことだ。思わず、私も見ました、好きですよ、と応じたら、「おれ、2周目なんだよ」と大喜びされた。日本の高齢世代の中国への接し方もずいぶん変わってきている様子。
中国の生活ぶりで、一番驚いたのは漢服の流行。噂には聞いていたが、ほんとに流行っていた。満洲族の旗袍に由来するチャイナドレスではなくて「漢民族の伝統的な民族服」だという。正確にどの時代のものかよく分からないが、日本人から見ると、七夕の織姫や竜宮城の乙姫のイメージに近い。ゆったりしているので、普通のワンピースやセーターの上から羽織ってもサマになるのがいいと思う。
丫頭スタイルの小さな女の子。かわいい。
ためしに楽天サイトで「漢服」を検索したら、5,000円以下で購入できるものが多数。ちょっと本気で欲しい。私が着ると、滅絕師太みたいになるだろうけど。