見もの・読みもの日記

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江南2019【6日目】杭州→烏鎮→杭州

2019-05-03 22:53:17 | ■中国・台湾旅行

 中国は4連休の3日目。我々は杭州を出て、江南六大水郷古鎮のひとつ、鳥鎮へ日帰り観光に向かう。ちなみに江南六大水郷とは、周荘、甪直、同里、南潯、西塘、烏鎮を言うそうだ。2004年の江南旅行では同里を訪ね、楽しかった記憶があるので期待していた。

 同里のときと同様、まず烏鎮景区(烏鎮西柵景区だと思う)に入るのに入場券が要る。そのあとは、ぶらぶらするのもよし、遊覧船に乗るのもよし、民俗博物館など、いくつかの有料施設を見学するのもよし、ということになっている。

 しかし古民家群の間の細道はラッシュアワー並みの混雑で、ガイドさんと添乗員さんからは「団体行動します。絶対離れないでください」という厳しい注意の繰り返し。美味しそうなお菓子も見かけたが、気軽に買い物することもできなかった。あと、何も予習していなかったので、茅盾記念館があって驚いた。小説家・茅盾(1896-1981)は、烏鎮の富家の生まれなのだそうだ。

 観光用の藍染工房。展示室、商店もある。

 なお、烏鎮という名前に引っかかるものがあって、あとで調べたら、烏鎮には、その名の由来となった烏将軍廟があるらしい。この烏将軍は実在した人物らしいが、小浜の博物館で烏の顔をした「烏将軍像」を見たときに、いろいろ調べて烏鎮の地名に行き当たったことがあるのだった。今回、烏将軍廟は訪ねなかった。

 再び杭州へ帰着。まだ見ていなかった西湖の風景をようやく目にする。遊覧船で西湖遊覧。水面を渡る風がひんやりして気持ちよい。夏ではないので、蓮の花がないのが残念だが、柳の緑の美しさは最高である。

 名勝・三潭印月。

 ツアー最後の夕食は、西湖の眺めも楽しめる杭州随一の名店・楼外楼。2004年もここに来ているはず。

 昨日に続いて、再び乞食鶏(叫化鶏)をいただく。東坡肉も美味しかった。日本人ツアーに慣れたガイドさんで、一皿の量を少なめにし、料理の種類を多めにしてくれているのがありがたかった。なお、ツアーを通じてビールは1本30元。むかしはレストランで20元、街で買えば3元ということもあったので、物価の上昇ぶりがよく分かる。

 楼外楼の隣りは篆刻専門の学術団体西泠印社。前回はここで朱肉を買ったなあ。

  これで観光終了。ホテルに戻ったあと、「前の道を10分くらい歩くと西湖です」というので、買い物がてら散歩してみた。銀座か渋谷かというような繁華街で、高級ブランドショップばかり目立って、私の行きたいスーパーマーケットはなかった。10分ほどで、確かに西湖の岸辺に到着したが、水芸とイルミネーションを組み合わせたショーが行われていて、全く岸辺に近づけない大混雑である。10分ほどすると、ショーが終わって人々が散り始めた。日本の花火大会の後のようだった。杭州にも地下鉄がつくられ、高速鉄道と結ばれていることが分かった。これは杭州も個人旅行が可能かもしれない。中国の変化を目の当りにした今回の旅行だった。

(5/8記)


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