見もの・読みもの日記

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台湾旅行2019-20【最終日/4日目】国父紀念館、国立台湾大学

2020-01-03 21:37:09 | ■中国・台湾旅行

 最終日。今日もいい天気だ。午後2時頃まで観光できるので、台北駅のロッカーに大きい荷物を預けて街へ出る。こちらへ来るまで考えていなかったのだが、ふと思い立って、定番の観光名所である国父紀念館に行ってみることにした。初台湾旅行のとき以来、約20年ぶりになる。MRTの駅から地上に上がると、異様に巨大な建築が目に飛び込んできて驚く。1972年竣工。これを建てた頃の台湾は、巨大で威圧的な建築によって、大陸と意識的に張り合っていたのではないかと思う。

 そして有名なランドマークである台北101の姿も初めて見た。2004年竣工だというから、私の初台湾のときはできていなかったのだ。

 最初の衛兵交代(というか出動)は9時なので、しばらくベンチで開館を待っていると、武術だかダンスだかを練習している集団のほうから聞き覚えのある音楽が流れてきた。大好きな2003年版『射雕英雄伝』のオープニングテーマ。これは気持ちが上がるな~。

 5分前くらいに館内に入ると、5人の衛兵が現れたところ。平日の朝イチなので、観客は10人弱だった。

 左右の台上にそれぞれ衛兵が立つと、残りの3人は戻っていく。すると紺のジャンパーお兄さんが、おもむろに台上の衛兵に近寄り、銃の位置、制服のしわ、帽子の角度などを丁寧に直していく。その後もジャンパーのお兄さんは、まわりに気を配りながら、ずっと控えていた。

 ホールの右側に大きなクリスマスツリーが飾られていたので、衛兵がくるみ割り人形みたいで微笑ましかった。

 続いて国立台湾大学へ移動。ここでの目的も近代建築探訪である。旧台北帝国大学時代の図書館は、いまは大学の歴史を展示する校史館になっている。

 中に入ってみる。

 図書館で使われていたっぽい机と椅子。学生生活全般にわたる展示で面白かった。

 いまは行政大楼(本部事務?)。もとは農林専門部だったそうだ。

 現在の図書館。要塞のようにデカい。私の記憶が間違っていなければ、むかし、この図書館で開催された中文古籍のシンポジウムに出席したことがある。

 隣りに学生活動センターという小さい(図書館に比べて)建物があって、カフェテリアやコンビニ、サークルの部室などが入っているようだった。「光復香港時代革命」という題字をつけた展示ボードが立っていて、ポストイットで多数の学生のメッセージが貼り付けられていた。

 緑の多い方向に歩いていくと、池や水車があり、広い畑が見えてきた。構内の道幅が広くてまっすぐで、おまけにこんな風景を見ると北海道大学を思い出す。実験農場なので、商業撮影は禁止という札が立っていた。

 ここは旧高等農林学校作業室。台湾の食生活に欠かせない「蓬莱米」を生み出した磯永吉博士の名前をとって「磯小屋」と呼ばれている。見たところ、使われているのかいないのか、よく分からない状態だった。

 農場周辺を大まわりして、台大グッズが買える「小福福」というお店を探し当てる。南国らしいあずまやの下に軽食のお店がいくつかあり、隣りの建物の中にコンビニのような小さな商店が入っていた。しかしTシャツやノートには食指が動かず。台大農業試験場製の牛乳には惹かれたが、1リットルボトルしかなかったので、あきらめる。これが最終日でなければ…。

 なお、片倉さんの本を見直したら、この「小福福」が入ってる長屋のような建物は、台北帝国大学時代の農林部専門部化学教室であるとのこと。

 私は紅茶と弁当を買って、あずまやのテーブルでランチにした。このとき気温は26度くらい。暑い! 箸は別売りで1元。環境配慮の取り組みが進んでいる。

 あずまやの隣りの木の下には、20~30人が集まって梢を見上げていた。望遠カメラを構えている人もいる。木の幹に「猫頭鷹の観察には距離を保ってください。フラッシュ禁止」という貼り紙がしてあって、猫頭鷹?どんな鷹だろう?と思ったら、フクロウのことだった。(1/7記)


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