2017年、2018年と連続して12月に台湾旅行に出かけていた。ちょうど仕事が一段落して、休暇が取りやすい時期なのである。今年もそのつもりで考えていたのだが、ちょっと趣向を変えて、大晦日から1月3日まで日本を離れることにした。
大晦日の昼過ぎに羽田を発ち、台北松山空港着。忠孝新生駅近くのホテルにチェックイン。東京よりかなり暖かいが、風が強く、傘をさそうか迷う程度の小雨がパラついている。初日は移動だけのつもりだったが、まだ時間が早かったので、いつもの龍山寺にお参りに行く。たくさんの善男善女が集まっていた。
地下鉄の出口付近には、古めかしい風景に似合わない看板。「台北超動漫(台北スーパーアニメーション)」というイベントが12/15まで開催されていたようだ。見たかった。
龍山寺ではいつもおみくじを引くのを楽しみにしているのだが、この日は、いちばん奥の関帝廟でもおみくじが授与されていることに初めて気づく。引いてみたら「馬伏波征蛮」の「中平」が出た。「君是山中萬戸侯/信知騎馬勝騎牛/今朝馬上看山色/争似騎牛得自由」。解に「要作惺惺成懞憧/誰知懞憧作惺惺/多生巧計須成拙/守己方纔事稱心」という。ネットで調べると、多様な典拠に基づく解説ページ(中国語)がいろいろヒットするが、今ひとつ意味が分からなかった。「馬伏波」は、伏波将軍と呼ばれた馬援のことでよいのかな。中国神籤の世界は奥が深い。
夕食は新光三越のフードコートで。天気があやしいので早めにホテルへ戻る。テレビをつけたら「延禧攻略」やら「軍師聯盟」やら、古いバージョンの「天龍八部」やら、私の好きな古装ドラマがたくさん放映されていて、時間を忘れて見続けてしまった。深夜0時、ホテルの裏のマンションから、控えめな花火(?)の音と「新年快楽~」という子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきて、年を跨ぐ。
(1/5記)