■南京博物院、中華門
南京博物院は、工芸品、装飾品など、芸術性が高く(どちらかというと女性好みで)南方の豊かさを感じさせる名品が多かった。
南院京博物院随一の名品 | 個人的にイチ押しの名品 |
石川さんは「広陵王璽」の金印(福岡で発見された「漢倭奴国王」と同一工房の作と推定されるもの)を見たがっていたが、現在は展示していないという。残念がっていたら、売店の売り子さんが燦然と輝くイミテーションを持ってきてくれたが、拝見するだけに留める。
南京政府が経営するというツアー客向けレストランで昼食。自称雇われマネージャーのおじさんが印材の売り込みに現れ、熱心なセールストークを展開したが、まだ旅も始まったばかりなので、一同、財布の紐が固い。
■揚州(博物館、大明寺、痩西湖など)
車で揚州に到着。まず、博物館を目指し、例によって運転手さんが町の人に聞きまわっているが、なかなか場所が分からない様子。と、「好(ハオ)、好(ハ オ)」とか何とか言いながら、初老の男性が車に乗り込んできた。「このひとは地元のかたですが、博物館まで案内してもらうことにしました」とガイドさんが 説明する。中国ではよくあることなので驚かない(栗林さんはびっくりしたかな)。
次第に空が暗くなり、雨が激しくなる中、揚州博物館と大明寺(鑑真和上ゆかりの寺)を見学。しかし、痩西湖公園では、屋根の下から一歩も動けなくなって しまった。公園の前には、何故か露店のぬいぐるみ屋さんが並んでいたが、雨にしおれたぬいぐるみをリヤカーに積み上げて、引き揚げていく姿が可笑しかっ た。
■花姑娘(ホワグーニャン)、菱の実
夕方、雨のあがった市の中心部に戻る。繁華街の車道に取り残されたような古代の石塔を見たあと、道端に籠を下ろした売り子さんに目がとまる。籠の中身は どう見てもホオズキである。中国では「花姑娘(ホワグーニャン)」と呼んで、食用にすると言う。日本のホオズキのように赤くなく、むしろ黄色い。さっそく 栗林さんが買ってみて、みんなで試食。
「おもしろいね」「プチトマトみたい」などと言い合っているところに荷車が止まった。荷台には、黒っぽい三角形の植物(?)が大量に積まれている。わら わらと集まってきた人々は、荷車の引き手のおじさんと何やら話しながら、積荷に手を伸ばして、口に運び、味見をしている様子。
我々もどさくさまぎれに横から手を出し、1つ2ついただいてみる(売り物のはずなんだけど)。外側は硬いが、蒸してあって、味は栗のようだ。菅野さんが 「ああ、これ、菱(ひし)の実だわ」と思い当たる。女性陣の行動を離れて見ていた石川さんと池浦さんにも進呈すると「えっ、誰もお金払ってないの?!」と 呆れられる。
夕食前に、これも繁華街の四つ辻に残る四望亭と文昌閣を見にいく。夕食は本場の揚州チャーハンを味わい、地元産の「茉莉花ビール」で乾杯。
文昌閣三変化。次第に灯りが点る。 | ||
【2019/5/4 geocitiesより移行】