好天の剣岳登頂に大感激。 ゆっくり剣山荘で体を休め、他県から剣に来られた方々との夕食後の歓談がとても楽しかった。 他県と言っても、剣は富山県立山町から近いので関西から見えられている登山者の方々がほとんどであった。
これから、剣岳へ行く予定の方々は夕食後の談話室のテレビで天気予報を食い入るように見ていられたが、最近の天気予報はほぼ正確で、予報通りの雨の朝を迎えた。 早朝より剣に向かうパーティーの姿が見られたが、景色も見えないうえ岩と雪の殿堂「剣岳」を甘く見ない方が安全である。きっと下山されたと思う。
私たちの予定は立山三山縦走し一ノ越へ下る予定であったが、雨であり完全に疲れが取れていなかったので、無理せず最短距離で室堂バスターミナルへ向かうことにした。
剣山荘を7時20分出発。 剣御前の東側中腹を剣御前小舎に向け登りだしたが、きつかった。 若い方が道を尋ねて来たので「同じ方向なので先導しますよ」と言ったものの、若い人は歩きが早いので、自分たちも実力以上に頑張り余計に疲れてしまった。
剣御前小舎に到着時も雨の勢いは変わらず、小舎の配慮で休憩室を利用させて下さったので、暖かいコーヒーを注文し体を温めた。 雨になると小屋に入れてくれる所は少ないので、本当に有難かった。
この小舎の前からは、晴れているとピラミッド型の堂々とした山姿の剣岳が見えるのだが雨で雲隠れ、残念
室堂に向け、雷鳥坂を一気に45分で下った。 剣山荘からずっと雷鳥に出会わないかと気にしながら歩を進めたが会えなかった。 天気が雨でチャンスだったのに、やはり温暖化や他の動物の餌食となり激減してしまったのだろうか
雷鳥平から室堂のミクリガ池一帯の草紅葉は素晴らしい。 バックに奥大日岳(2,605m)や立山三山が望め北アルプスの真っただ中に立つ実感、雲上の高原に立つ実感が充分に味わえた。